ネズミに対する猫の有効性はかなりのもので、第二次大戦下、ナチスドイツに包囲され兵糧攻めにあったモスクワではあらゆるものを食べ、しまいに猫まで食べつくした。
ナチスが去ったあとは死者の山でネズミが大発生したが猫がいないので増える一方。
抑え込むことはできなかったらしい。
そこでソ連政府はウクライナから大量の猫をモスクワへ輸送して事なきを得たという。
その時には駅に猫を求める人々の群れで山のような人だかりができたらしい。
モスクワにはいまでもネコに感謝する意味で「猫通り」と言う町並みがある。
だが、たぶんネズミがいなくなれば今度は猫が邪魔になる。
いかにも自分勝手な人間どもの考えそうなことだ。
そうならないよう祈りたい。