昨日は道元様の曹洞宗門のご僧侶が見えた。かなり研究された方のご様子。
私も駒大出だから道元様には縁がある。
いろいろなお話を伺えて有意義だった。
とかく禅門では「無」ということをいう。
したがって現代では死後の世界も無だという禅者もいるが、昨日は道元様はそんなことをいっていない。ちゃんと死後の中陰についも語っておられると聞いた。
また私が大嫌いな南禅和尚が子猫を斬って殺して弟子の生悟りをいさめた「南禅斬猫」の故事についても当時からそれは明らかに殺生であるという批判もされているという。
私も名僧知識にたいして失礼ながら「南禅和尚は阿呆か?バカ坊主の生悟りをいさめるのに殺生してどうするんだ。」と思っている。
そんな気持ちもある一方、道元様はとても気性の激しいお方だったと見えて、鎌倉幕府からいろいろお土産を持っていた弟子をえらく怒って放逐するような道元様。
その人の座っていた床をはがして土まで捨てさせたという。
何もそこまでせんでもと思うが・・・しかしながら、改めてこうしてみると道元様もとても魅力的な風変りの御方に思う。
道元様の禅のお考えもお話を聞いていると考案禅よりも道元様の禅は幾分、天台止観に回帰したようなものに思う。
少し研究してみたい気になった。