チベットのボン教の瞑想指導者、箱寺先生がボン教の儀礼であるスル供養を紹介されています。
これは炎の中にお供え物を入れてその煙を供養するという行事です。ちょっと護摩にも似ていますね。
その中で供養の対象が4種類あり第三の客人というところが気になりました。
第三の客人は怒れる霊。
箱寺先生にお伺いすると、
「八部衆の憤怒の精霊」というのが直訳です。阿修羅の一種だったと思います。精霊だと妖精をイメージされる方がいるので、霊と表記してみました。
とお答えをいただきました。
さて第三の客人 怒れる霊とは、
前世で私たちが危害を加えてしまった相手の霊。スルの供物を受け取ることで彼らは満足し、心が平安になり、私たちへの復讐を放棄します。
と紹介されています。
これは三界万霊などに含まれると思うのですが、それは四番目の客人にあたります。
ですから第三の客人だけ特化しているところが興味深いのです。前世における自分の罪業の影響の一つでしょう。
とても気になるので、私の所でも9月のお彼岸からこの「怒かれる霊」の供養をすることにしました。詳細は彼岸会の申し込み要項をご参照ください。通常の施餓鬼供養でも承ります。
ちなみに第四の客人は次のように紹介されています。施餓鬼供養で言えば三界万霊にあたりますね。
第四の客人 六道とバルドの生物
輪廻やバルド(死から再生までの世界)をさまよう生物。この供養により食物、衣類、避難所など必要なものすべてを彼らは手に入れ、苦しみが和らぎ、私たちに危害を加えなくなります。
下記ブログより箱寺先生の許可を頂いた上で転載しました。