同棲というのは勝手だが、結婚となると親兄弟に責任もかかってくる。
戸籍上新たな人間が加わるのに誰も相手を知らない。
両性の合意のみで結婚できるという憲法の条文は。両親が結婚相手を知らなくていい。引っ越し先も知らなくていい。教える必要もない。
誰も息子の妻を知らない。娘の夫を知らない。
こういう夫婦は普通というということだ。
結婚とともに悪くすると家族というものは無くなる。
結婚は新たに所帯を持つ社会的行為である。
憲法では結婚の成立は「両性の合意のみ」とという。
九条も大反対だがこの点でも私はアンチ現憲法である。
もちろん両性の合意が一番大事なのは当たり前である。
これなくして結婚はあり得ない。だが、あ、え、て周囲はどうでも関係ないと言い切るような憲法の条文はおかしい。
やはりこの憲法は戦勝国が日本解体のために作っただけある。
一人息子が結婚するや否や「私はこの家とは関係ないのでおとうさん、おかあさんの面倒は一切見ない」と宣言した女性がいた。
実際、この女性は病気になっても来なかったそうだ。死んでもこなかった。息子すらも。
仲が悪い親子ではない。息子は可愛がられて育った。
妹のほうが若いころはやんちゃでオートバイ乗りまわして暴走族のレディースとかやっていたそうだ。
だが看病も妹さんがして葬式も妹さんが出した。お墓の後々までも妹さんがしている。
それでいて兄は両親が死ぬと財産だけはよこせといいって来た。心底勝手だと腹が立ったそうだ。
相談があったので「かまわないから放っておけ」と言っておいた。
一年半ほどしてまだ言ってくるというので「そんなもの、一年以内になにも法的な手続きを踏んだ異議を申し立てずに時間がたったから無効です。財産はあなたのものです。」といった。
当人は大いに驚いたが法律家にも聞いて確信したようだ。
両性の合意のみで結婚がいいならそれもよかろう。
だが、遺産の処理も亡くなる本人の自由にしなくてはオカシイ。
子供が養育が必要な年齢やともに同じ仕事を担ってきたならともかく、遺留分や相続権などは撤廃して故人の意思を100パーセント尊重すべきではないのか。
すでに尊属殺も存在しないのだ。
恩惠だけ残すのはおかしいだろう。
財産を子供に残すのが親子の情だというなら法律ではなくその情に任せたらどうだ。