金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

又頼みの祈祷

又頼みの祈祷と言いますか。

他人様の祈祷をする方がいます。

そういう又頼みでは効かないか?そんなこともないとは思いますが・・・

 

こんな話を聞いたことがある。

 

末期の病人だがいよいよというところにきてなかなか楽に逝けない。

何度ももう今度こそというところを潜り抜けるが、本人にしてみればもう苦しいので逝きたい。

それで調べてみたら…知人が一生懸命にこの人が神様に助かるようお願いしていたという。

理由を話してもう御祈りをやめて頂いたらスッと逝った。

だから効かないわけでもない。

 

でもそういうのはしばしば本人の意思を無視してしまう。

 

そこがまずいのです。

 

本人に聞いてみるという人もいます。

でもね、寝たきり状態とかならいざ知らずもし本人に確認できるなら本人依頼の御祈祷ということの方がストレートでしょう。

祈祷のプレゼントというのは難しい。お見舞いかわりにはならないと思う。

祈祷はそういうあげられるようなものではない。だから基本的には断ります。

その結果を受け取るのは本人の心を伴ってこそのものですから、どうであれ、

してあげればそれでよいというものではない。

寝ている高齢の方やこどもさん、動物などに限って受けています。

ただし、逆に統合失調症などの精神病はご家族の依頼でないとダメ。

本人の依頼では無理です。

祈願を頼んだことすら覚えていない人もいる。