生き物には無言の説法というものがある。
生き物すべての背後に如来の仏性がおわすのだから当たり前だが。
雨上がりにはよくアリがセッセと巣穴から小さな砂利などを運び出しているのをみます。
えらいもんだなあ…と思う。
激しい雨が降ったり、人がいたずらに穴をつぶしたり、それでも翌日には励んで工事している。
何度つぶれても愚痴ひとつ言わずになおす。
むろんアリに愚痴を言う機能はないが、もし言えたにしても言わないと思う。
彼らには甘えもない。誰のせいでこうなったもない。
ただ起きた事にその都度粛々と対峙するのみ。かくして疲れを知らない。
私もこうありたいものだと感心する。
アリの教えだ。
愚痴が出そうになったらアリを思い出す。