芋虫はプヨプヨしていて無防備だ。
秋口に見つけた小さな芋虫。
このままどんどん寒くなるだろうに…
食べる葉っぱもどんどん少なくなっていくのに・・・と心配に思うけど
それでも冬がくる前にはちゃんと彼らは「さなぎ」になって冬を越す。
冬のやり過ごし方を身につけている。
春までそうして待つ。
人生にもそういう時期がある。
厳しい冬の時期。
厳しさもいろいろある。
でもこんな小さな芋虫でも豪雪や極寒や吹雪を生き抜いて春にはちゃんと蝶になる。
さなぎにならず幼虫のまま過ごす虫もある。
だがどんな小さな、下手に触れたらつぶしてしまいそうな虫でも同じだ。
ジッと春を待つ。
自分で無力だなあ・・・と思う人もきっと生き残れる。
大事なのはあり方を変えることと春を待つこと。
虫は小さな生き物だがとてもしたたかだ。
卵から芋虫、さなぎ、成虫とその時々に合った変身を遂げる。
わたしたちも臨機応変に変わることをいとわなければ、そして先行きにきっと生き残るというビジョンを描けば、不景気であれ、コロナであれ、孤立無援であれ、きっと潜り抜けて春まで生き残れる。