金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

9月秋季彼岸会の感想その6  善龍庵

 

 

 大森義成先生

拝啓、錦秋の候ますますご清祥のことと存じます。さて、過日は、彼岸会を厳修下さり
まことにありがとうございました。

 

おかげさまをもちまして、26日、いただきましたお次第による御供養法は無事結願といたしたく、ここにご本尊様並びに大森先生にご報告いたします。貴い法をご指導くださりまことにありがとうございました。

 

今回は、19日、開白前日から練習のつもりで始めましたが、御真言念誦も頭に入り大変
スムーズに進みましたので、不思議もおきないだろうと思っていましたが、やはり、おかげをいただきました。

 

20日、ネットオークションで、全く偶然、今回の彼岸会で特に供養をお願いしていた父方の遠縁の禅師の作品である掛け軸をみつけたのです。翌21日にすんなりと落札でき、丁度お彼岸の御中日にとどきました。

 

禅師は、親類縁者のなかでは近代の学僧・教育者として唯一名の通った方で、親族の誉
れでもありましたが、私にとりましては、数年前から、精神上人格上の師との思いを深めておりました。

 

古書でその難解な著書を読み、だんだんとそのすごさがわかったのもありますが、国内でも、海外でも、仕事や生活で行く意味のある場所でかならずご縁があるのでした。足跡をのこして、先回りして待っていただいているようなところがあります。

 

今回の彼岸会のご案内のなかで、先生から「気になる人」や「守護霊」の吉祥成就の御
法話がありました。

 

6月の報恩会以来、禅師のことが「気になり」、家の祭祀やお寺の法流を継ぐべきものでもないのに、遷化された開山高僧の御供養をお盆や彼岸会で私如きがお願いするのも差し出がましいかと思っていたのですが、先生の御案内に宝篋印塔様は禅師所縁の「総持寺」にもあると知らされ、申し込みのあとは、ご威光倍増の気持ちでおりました。

 

今回のご供養を通じて、禅師が先回りしていらっしゃるのは、そうした自分に対する何かつながり、冥々のお助けがあることによるものなのだと内面的に理会ができた次第です。

 

縁者を供養して日頃のお助けに感謝するお彼岸の意味が体験でき、本当に先生にはご縁をいただき感謝を申し上げます。

 

9月22日は、中秋の名月でした。郊外の職場で観た月輪はくっきりとしており、見ても心が
すっきりとし、今から思い起こせば禅師の御心もかくやというものだったのかもしれま
せん。

 

また、都心に帰り繁華街のビルの谷間にも、同じように月輪がくっきりと照らし
ておりました。


f:id:oomorigijyou:20211007064102j:image

総持寺の宝篋印塔

 

◎陀羅尼吉祥会のご案内


10月18日から三日間陀羅尼吉祥会を行います。
修行をご希望の方は下記リンクをご参照ください。
7月29日から振込先が変更になっておりますご注意ください。

 


 

令和3年陀羅尼吉祥会のご案内 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵