問
質問させて頂きたいのですが弁天さんなら巳の日、毘沙門天なら寅の日とご縁の深い日がありますがその日にご祈祷とかお詣りとか大きく影響するものでしょうか?
あとお札には木札と紙札がありますがどちらが良いとか違いとかありますでしょうか?ご教示頂きたくお願い申し上げます。
答
確かにお経にはその本尊の修行をするのに相応の日が書かれていることがあります。
それが縁日になることがあります。
また、毘沙門天の寅の日は、その日に出現したといういわれにちなみます。
私の考えですが、ある仏様を信仰するというのは、その日だけ拝むというよりは毎日手を合わせるものです。
ですから、いわゆる縁日というのは特に丁寧に拝む日だと思います。
また普段は手を合わすことができなくても、縁日だけはお参りできるという、信仰する機縁となります。
それによって本尊に対する帰依の意識が高まるので、その結果功徳が大きいのではないでしょうか。
ですから、ご縁日以外にご祈祷したりお参りしても信仰心が深ければ功徳は大きいです。
木札紙札の件も同じだと思います。
多くは、そのお寺の本尊の真言や種字(しゅじ=梵字でその仏を表す)です。
これを法曼荼羅といいます。
その仏様を表しているのです。
ですから木であろうが紙であろうが関係ないのです。
結局はその人の信仰心の問題です。
木の御札でも紙の御札でも信仰心が深ければ御利益には変わりません。
ただし木でできた大きな御札だと私たち凡人にはありがたく感じますよね。
そこに手を合わせることにより次第に信仰心が深まるかもしれません。
ですから様々な御札の種類があるのはある意味方便なのです。
(あくまでも密教の立場です。修験道や神道の御札については私は分かりません)