金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

和合僧の話

「帰依仏。帰依法、帰依僧」の三帰戒は仏教の根本中の根本ですが、三番目の帰依僧は正確に言えばもとは帰依教団、帰依サンガです。僧侶に対する個人崇拝ではない。

信仰し、修行する団体に対する帰依です。

在家であってもその所属するお寺に対する帰依はこれに準じます。

これに反するのは和合僧を破る。

つまり教団に不利益をもたらして分裂させたり、不和を招くこと。

五逆罪と言って甚だ大きな大きい宗教上の罪であるとします。

 

ある和尚様からこんな質問があった。「ご住職は弟子を破門にしたり、信者さんにもう来ないでくれというようなこと言ったことありますか?」

あるお寺で困った人がいてそれがもとで来なくなる人もいる。

極めて評判がよくない。信仰だけは熱心。人間自体の能力は優れている。

そういうひといますね。

本人にしてみれば「このお寺は自分がいなけりゃダメなんだ!」くらいの意気込みで来ている。でもそれって一つ間違うと増上慢です。

自分の居場所を得たと持っているのはご当人のみ。

そのうち役員でもないのにさしでがましい口さえもきく。

私にも指図する。

そういう人は全部排除してきました。

こういう方は徳がないんですね。

徳は自分を抑えることから生まれるけど真逆をやる。

だまっていれば「私が、私が」でなんでもする。

それでうまくいったら、それ見たことかと加速度ついてそうなる。

 

それで、そのご住職がどうしたらいいか迷っているといわれるので、「注意しても改まらないならやめて頂くほうがいいでしょう。」といった。

そういう人は和合僧を破るからダメです。

信仰は自分一人がよければでいいのだではいけません。

とかく才が勝すぎるとそうなる。

加賀藩の家訓に「角のある才人を用いるなかれ。丸き凡人こそ用いよ」というのがある。

明治まで続いた加賀100万石。わかる気がします。