金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

風狐、法華経に釈して聖天尊を説く

浴油中、風狐様が空中に出現していうには

「何時まさに知るべし。聖天は法華経で言うなら宝塔品だ。二仏並座が男女の二天

この宝塔は密教で言うなら南天鉄塔となろうべし。

釈迦牟尼仏は男天の本地

多宝仏は女天の本地。

多宝塔とは己が身のことだ。

法華経なら宝塔偈をもって聖天の心と知れ。」

 

そういうので修法のあとに宝塔偈を試しに見てみた。いままで宝塔偈は改めてこれだけ意識して読んだことがない。案外短い。

 

 此経難持 若暫持者 我即歓喜 諸仏亦然
 如是之人 諸仏所歎 是則勇猛 是則精進
 是名持戒 行頭陀者 則為疾得 無上仏道
 能於来世 読持此経 是真仏子 住淳善地
 仏滅度後 能解其義 是諸天人 世間之眼
 於恐畏世 能須臾説 一切天人 皆応供養

 

すると風狐様から再び、「ここに説ける如く、此経難持 若暫持者 我即歓喜 諸仏亦然の歓喜こそ歓喜天の心である。行人たれば仏を喜ばす人となるべし。

この経持ちがたしの経とは経本に非ず、経文に非ず、菩提の心を言うものぞ。

すなわち法華経八巻は眼識より阿頼耶識に至る八識の心。

二十八品は身体二十八脈にて肉身のことだ。

おのれの外に法華経はなし。

 

また知るべし、法華経持ちがたきとはこれも経本がことしては非ず、星霜うつりておのが身のはかなきを言う。されば寸暇を惜しみて精進するにしかじ。

また本門地沸の諸菩薩はみな本有の菩提の心開発するをいうぞ。さようこころえよ。」と言っておあがりになられた。