金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

罪障消滅の道

猫を虐待して殺してしまったことを悔いてる人がいた。

懺悔話を聞いたが、今は猫の保護や里親探しに奔走しているというお話。

いくらそんなことをしても死んだ猫は帰ってこない。

それはそうだが、そうすれば猫の死は必ずしも無駄にはならなかったかもしれない。

よいことではない。だが、猫の虐待死はその人をして目を開かせたのだと思う。

それも事実だ。

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よく過去の因縁がどうのこうの 前世の罪業がどうのこうのというけど

前世だろうが今生であろうが死んだ者は帰らない。

そのことはいくらほじってもできることなんかない。過去は再現しない。

せいぜい供養するほか手はない。

だからこそ、いつまでも前世の因縁がどうこうなどといわず、罪は罪として認識して前向きに善事を行うのだ。

やったことからのがれようとするのは卑怯者だ。

それ以外に罪障消滅などあるはずがない。

もしも無量の過去世があるならそこでは様々なことがあったろう。皆同じだ。

それをだれも責められる人はいない。

今それを責めているのはほかならぬ自分自身なのだ。