とかく行者稼業は頼まれたことをかなえてみせるのが仕事と思ってか、無理なことも引き受けがちだ。
無理と思っても「何とかしてください。最後の頼りです。」などと言う殺し文句で無理をする。
でも本尊が駄目だししていることは無理だ。
そういう時、無理な力押しの祈祷で離れ眷属( 本尊は措いて眷属だけ動くように個人交渉すること )を作ってしまったり、本尊を無視すれば結果は一度はなっても最終的には円満ではない。
そんなのは見栄故に罪業を作ることになる。
ゆえに常に本尊の側に立つ。これが基本。
信者の希望だからといって、無理やり本尊を説き伏せるすような無礼な祈願はいけない。
あるいは本尊がいうことを聞いてくれないのでほかの術を以てからめ手からの手段をとるとかは、占い師ならともかくも、宗教者のすることではない。
そもそも我らが仏の言うことを聞くので仏に我々の言うことを聞かせようとするのはおかしい。
そこを守るのが基本姿勢だと思います。