お彼岸も後半ですね。
とりわけ日本のように彼岸や盆のように折に触れ墓参りや年期法要で故人を頻繁に供養し忍ぶ。
これは外国には珍しい習慣だそうです。
特に欧米にはそのような形の慰霊はみられず、それでも亡くなった人を一年目や二年目、七年目などに強く思い出し意識するという統計結果があるようです。
言い換えれば死者に強く影響される周期がある。
それで欧米の心理学者などは日本の年期法要などの慰霊の習慣や盆や彼岸に強く注目している人があると聞きます。
「亡くなった方とつながり補完しあう。」
つまり、それが伝統的に日本で行われてきたことなのです。
そこには双方に大きな恩恵があります。
宗教にもよるけど日本人でありながらこの習慣を無視するのはとても残念ですね。
私たち日本人は霊とともに生きる民族です。
東南アジアや韓国や中華文化圏にも独特の慰霊がありますね。
死者を召喚する霊媒祈祷などはアジアのみならずシベリア、ネイティブアメリカンにまで広く見られます。
伝統の葬儀などは東南アジアや中華圏、韓国は日本以上に盛大です。
彼らもその意味では一緒ですが、日本の年期法要のように死後、お祭りを年月を追って死者とのコンタクトを繰り返すことが習慣化していることはそうないようです。
日本人には亡くなってしまっても霊的な家族がそのまま存在するのです。