印だの真言だというのにやたら執着する人がいる。
勿論どちらも密教では最も大事ではあるが・・・
昔ある真言の行者さんから調伏法の話を伺った。
その人は転法輪菩薩の話をしてくれた。
菩薩の修法で調伏は珍しいが転法輪菩薩法は調伏法の中でも白眉とするらしい。
もっとも天台方ではあまり聞かない。
転法輪法の特徴は表向き決して調伏の修法とみられないようやるのだという。
あまりいい話ではないが沙石集にもこんな話がある。
ある女性に恨みある人を倒したいので「調伏真言」を教えてほしいとせまがれ、やむなく実は「延命息災」の真言を教えた僧侶の話。
だが一年後、結局女は相手を祈り倒すことができたと礼を言いに来る。
要は形ではない。