金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

術で大事なこと

今回、密教とは少し違う呪術を学びに九州まで来ました。
今日は最終日で帰ります。

その術ですがその精神的背景は師伝と重なる部分がいくつもありました。
私の祖父がにしていた呪術にとても近いもの、あるいは地域からいうならほとんど同じ系統のものかなと思うのです。

中でも術者は「怒ってはならない」というのは重要な肝の部分です。

これは師もよく言っていたこと。
徳を失うのでいけないということも当然ありますが、いまひとつの意味は道徳や三毒の煩悩がどうのと言うこと以上に術に関わることです。

術の上での「怒らない」は汝の敵を愛しなさいとか誰にでも愛情で接しなさいという話ではないのです。
ある意味「怒り」をきわめて大事にするという考えです。


改めて大事なことと思った次第です。
技術的にも重なる部分がある。

師はある地域では子供でも蛇憑けるなどの術を使うと聞いていました。
これは確かにそういう地域に伝わった術だなと思いました。。