「天は人の上に人を造(つく)らず人の下に人を造らずと云(い)へり」で有名な福沢諭吉は
カビの生えた古い人間ではない、緒方洪庵に蘭学を学び、咸臨丸で渡米までした。
当時の最先端の教養人であり啓蒙家である。
そして、これらは時代が変わってもいずれも大事だと思う。
わたしは子供のころこの心訓をきいたとき、これこそ人生の真理の教えだと思った。
ただし、「世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。」は今では私は世の中で一番楽しく幸福なことは…と私は思う。
そして世の中が良くならないのは「世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。」というのがわかっていないからだろうと思う。
最近の日本人はひがみ根性で人の足を引っ張るのが大好きなものが多すぎる。
みんな同じじゃないと即、自分が冷遇されているとすぐに思う。
例えば、愚かな親が自分の子供が写真の真ん中にうつっていないなどと騒ぐのは愚の骨頂だ。
被害者にならないと損するといわんばかりだ。
そういう病的な民族になった。嘆かわしい限りだ。
その美辞麗句に「差別反対!」などというが、社会正義よりも多分にただのひがみややっかみに起因するものが多いように思う。
だからそういう運動には軽々に署名すらしないよう注意している。
差別に反対する運動なら何が何でも賛成しないと差別主義者と思われるのが恐ろしいのだろう。
私はそのようなものは恐れない。迎合しようとするわが内なる日和見な心こそ恐れる。
是非は自分で考える。