ずいぶん前のこと。この時期に
「どうせお施餓鬼をしてもらうなら、しっかりと因縁のある霊のお施餓鬼してもらいたいので特定してそう言う霊を見られる先生を紹介してくれませんか?」という人がありました。
「・・・そんなことは必要ないですよ。三界万霊でお施餓鬼をすれば自然と因縁ある方が寄りますから。」
「でも見てもらえばより早いんじゃないですか?」
「…ほんとに見られればそうかもしれない。でも霊能者の能力やあなたとの因縁もあって出された結果が正しいか否かはわからないですよ。答えの霊よりもっとかかわりが深い霊が別にいたりしますよ・・・。」
「そういうので見ちゃだめなんですか?」
「ダメなことはないです。あなたの自由ですが、私はそういう人は紹介できません。」
「でも因縁と関係ない人拝んでも仕方ないでしょ。」
「そう。今言われたようにあなたには自分の因縁というものがある。よくも悪しくも縁にあるものと出会う。勿論新たにできる縁もあるし、離れていく縁もある。
あなたに縁のあるどんな方に供養が必要なのかは「あなたの縁自身」が知っています。
あなたは知らなくてもあなたの縁が知っている。
ましてやいかなる霊能者の他人よりも知っていると思いますよ。
自分が付き合いがあって信頼できる霊能者の先生がいらっしゃるのならそれもいいでしょう。でもそうではないのなら探してまで見てもらうものではないと思いますよ。」
「私が知らなくても因縁が知ってると・・・それでどうなるのですか?」
「三界万霊の供養をすれば、自ずと供養が必要な方の霊と順につながります。霊能者というのはそういうのが客観視できる人もいるということでしょう。でも客観視しなくてもつながることはできます。」
「そうですか…なるほど、縁ですか・・・考えます。」と言われましたが名前も言わないので、そののちお施餓鬼を頼んでこられたかどうかはわかりません。