家族連れ、夫婦、一人で参列する人など、世代も人数も多様だったが、目についたのが10代とみられる若者の多さだ。それも親に連れられたわけではなく、友達同士やカップル、中には部活帰りの大きなバッグを背負った高校生の姿もあった。待ち時間のアナウンスに「ディズニーのアトラクションやん」とこぼす若い女性もいたが、それでも整然と並んでいた。 14歳だという男女に献花後、話を聞いた。 「中学生です。Twitterですごい(多くの)人がいるのを見て、もともとこの近くで遊ぼうって言ってたので、ついでという感じで来ました。物心ついた頃から総理大臣で、あんまり安倍さん以外の政治家ってそもそも知らないんですよね」 15歳の男子高校生2人組は、深刻そうな顔で取材に応えた。2人で話し合って来たのだという。
「ニュースを観て、2人で誘い合わせて電車で来ました。政治のことはよく知らないし、自民党支持じゃないけど、安倍さんは尊敬できる人、信頼できる人でした。政治家は他に今の総理大臣の人くらいしか顔はわからないけど、安倍さんはTikTokとかでも顔出てくるし、親しみやすい感じはあります」 献花後は「映画見て帰ろうと思います」と言って去っていった。 20代も多い。24歳の女性会社員2人組は、このために大阪で期日前投票を済ませたという。涙を流しながら話した。 「ずっと応援していました。自民党を支持しているというより、安倍さんのファンでした。テレビよりはネット、TwitterとかYouTubeとかを観て、安倍さんのことを応援してました。メディアでは批判されることがあっても、安倍さんはいい意味で気にしないで頑張ってたので……コロナの時の『うちで踊ろう』動画も叩かれましたけど、安倍さん以外はああいうことやらないじゃないですか。それをネットで面白くいじれるのも安倍さんだからだと思う。『うちで踊ろう』を観て、そのときは大学生でしたけど、『安倍さんおもしろ』ってみんなで盛り上がりましたもん。今日はせめて手だけ合わせようと思って。 事件当日は何も手につきませんでした。きょうは40分くらい並びましたけど、その間色々考えて、気持ちの整理がつきました。安倍さんがみんなに思われてたことがわかって嬉しいです」
若い人が安倍元総理を評価しているのはうれしい。
将来に希望が持てる。
逆に「安倍はヒトラーだ」などといい「憲法九条」を絶対の聖典のように思う人が多いのは70歳から上の高齢者だ。
今だに戦争の亡霊にとりつかれて「国防」すら悪とみなす脳みそは気の毒というほかはない。
現今の状況を前に「自衛隊は廃止せよ」などと聞くと失礼だがぼけているとしか思えない。