ある講員様、一流企業にお勤め、
経歴は大学院まで仕事しながらも出た。お子様も誕生まじか。
今年、おうちも車も手に入れて順風満帆。幸せいっぱい。
これでよし!
こういう状態でいよいよ前々からしたかった専門的修行をしたいという申し出があった。
これが叶えば「望月の欠けたることも無きと思えば」でしょうけど・・・
しかし、これは止めておいた方がいい。
宝物の積載オーバーは転覆につながる。
望月は欠けるのです。
この歌うたった藤原道長、上の句は「このようを我が世と思う」というものですが、この歌の後に急転落、ついには糖尿病でなくなった。一族も急速に衰微したという。
積載オーバー!
弘法大師の書かれたものというのは最初に少し墨をどこかに垂らしてあるという。
ホントかウソか知らないけど。
でもこの「欠け」を作るというのが優れた智慧なんです。
完全なものは次の瞬間、即欠けていく
陽満ちれば陰に転じる。
転じないよう満たしてはいけない。
まだかなわぬ夢、それは人生のお守りだ。