今年もそろそろ家相札の準備で水天様をお迎えしました。
以前勧請した水天様は飯縄の護摩堂においでですので。
こちらは古い小さなお像を直したものです。
右手に本来持つべき龍索でなく宝珠を持っていますが、これは故あってそうしました。
水天様のお札は荒神様のお札とともにお台所にお祀りします。水は水天、火は荒神という考えでしょう。
一般には祈雨の神様とばかり思われがちですが、水天は我々の体内の水分全てに関わる重要な尊天だとされます。
水の代謝の悪い方、逆に水分の足らない保湿がいる人には共に大切な神様です。
水天喜時有二利益。一者人身不渴。二者雨澤順時。此天瞋時亦有二損。一者
人身乾渴。二者器界旱魃萬物乾盡。或雨大雨世界滿水流損草不及與衆生。
「供養十二威徳天報恩品」より
とあり、この天が怒れば世の中は干ばつに、人身は枯渇すると言います。
これから冬になり乾燥肌の人は水天様を拝んでみたらどうでしょうか。
もともとは水神ではなくバラモン教では天地の理法を司る最上位の神様でした。
今日でも人の宿命や寿命を司る妙見菩薩の多くのモデルはこの水天です。
これはひとつには北極星の方角が水の方角とされているためですね。
北斗七星のうち文曲星を妙見に当てる説もあり、これも文曲星が水曜と同体だからです。
大切にしたい神様です。水分に関わる病や不調には私はこの天のご真言も併せて拝んでいます。