金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

十如是

法華経の方便品第二はいよいよ法華経が説かれ始める初段。

「凡夫と仏性とではわからない。わかるものではない。

これは仏性と仏性が角突き合わせて初めて分かることである。

だから舎利弗よ。この話はやめておこう。」という釈尊。

だが大智の舎利弗はこの言葉で理解した。

だから「やみね。やみね。また説くべからず」といいながら釈尊は法華経を説き始められた。

仏所成就、第一希有、難解之法。唯仏与仏、乃能究尽。所謂諸法、如是相、如性、如是体、如是、如是作、如是、如是、如是、如是、如是本末究竟等

十如是とはそういうことではないだろうか。

つまり如是とは諸法は如来と一つということ。そこには凡夫の如来のという区別はない。