仏教の行は「僧伽」で行うもの。つまり集団で行うものが多い。
そんな中で皆と歩みをそろえつつ自己の内面を調えて粛々と行うのが行だ。
だが集団だといろいろある。
本来人の出入りを絶して行う加行なんかも、集団で行うともめごとやいざこざもあったりする。峰入りもそうだ。
制限されてゆとりのない仲だ。時に自我と自我が角を出してぶつかり合う。
だがそんなことばかりに気を取られて行中ずっと腹を立てていたり、怨嗟の思いをめぐらしたりしていたのでは、それは何のための行だか分かったものではなくなる。
外にとらわれて内面の修養ということを忘れてはダメだ。
行を汚してはいけない。