色々法話を考えるととかくただのきれいごとになる。
面白くもない行儀のよい道徳話になる。
法話をする人、聞く側の人という差別相がそういうつまらぬ法話を生む。
法話でなく呆話だ。
感謝して生きろ。
欲を慎み、怒りを捨て、おろかな迷いを捨てろ。
どれも心に響かない。
ただのきれいごとの確認だ。
それでもウンウンと首降ってくれる方はいる。
でもおそらくはお互い何もわかっていない。
ただの時間つぶしだ。
三毒熾盛の自分を聴衆にしないからだ。
御仏は三毒熾盛・下根劣慧のおのれのためにこそおわしますくらいの気持ちでいい。
自分のための法話が人様への法話。
人様への法話が自分への法話。
そうでないと嘘だ。
噓は心に響かないと思います。