金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

自覚がないのでは?

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厳密には残虐でない死刑などありえない。

死を与えることが残酷でない筈がない。

だがその残虐に値することをしたのは誰か?

私は死刑にあえて反対もしないし、この三人をかばう気はない。

まったく可哀そうとも思わない。

ただ死が迫っての悪あがきだ。

楽に死にたいという意味ではないだろう。

だから彼らはほとんど苦しまない瞬殺ガスの刑でも睡眠薬の大量注入でも拒否するだろう。

確かに楽というなら打ち首の方がまだ楽だ。

見た目は凄惨だが絞首刑の方が苦しいだろう。

実際、昔のギロチンは人間を楽に殺すための道具だった。

たとえばイギリスに死刑はない。だが終身刑が死刑以上に残酷ということで死刑に対する見直しの動きもある。

EUから離脱したからあり得ない話ではない。

死刑にせよ終身刑にせよ。人権を普通に考えての状況ではないのは当然のことだ。

非人道の極みと言えば全くそうだろう。

だがまず、この人たちは「その非人道の極み・残虐に値することをしたのだ」という自覚を持つべきだ。そのうえでの死刑論だろう。

人権の何かをわきまえぬ輩がそいつを盾に取るなど嗤わしい。