今日は浴油の第四座目。
勝手な感覚だが拝んでいると相手と本尊を介してつながるので何となくわかる。
ほとんど意識がない患者さんもいる。
そんな段階になったらば色々な目的に沿った御真言より、もうただアビラウンケンの方が通りやすい感じがする。
それでアビラウンケンの真言で聖天尊をお浴油する。
アビラウンケンには地 水 火 風 空の五大の仏性がダイレクトに表現されているから通らないということがないのだろう。
五大そのものの仏性を拝むのがアビラウンケン。
普段はなんかあまりにスケールが大きすぎるというか。これでいいなら他の諸尊の真言はいらないようにすら思えるのであまり祈祷で使わない。
そこはただ私のこだわりでしかないが。
でも病人加持で有名な真言宗の織田隆行大僧正猊下なんかこれだけであらゆる病人をお加持してなおされたという。
勿論、全てアビラウンケンのうちにある。もれるものはない。
虚空に遍満している法身五大はア バン ラン カン ケン
時間軸上に働く報身五大はア ビ ラ ウン ケン
智惠として具体性を持つ応身五大はア ラ ハ シャ ナ 文殊様だ。