ガネーシャのシャクティ ヴィナーヤキーについて書かれています。
仏教の聖天尊はこのヴィナーヤキャとヴィナーヤキーのコンビから生まれ存在だったことはまず間違いないでしょう。
「ヴィナーヤキ(ヴィナーヤキ)は象の頭を持つヒンドゥー教の女神です。[1]彼女の神話と図像は明確に定義されていません。ヒンドゥー教の経典では彼女についてはほとんど語られておらず、この神の画像はほとんど存在しません。[2]
彼女の象の特徴のために、女神は一般的に象の頭の知恵の神、ガネーシャに関連付けられています。彼女は一貫した名前を持っておらず、ストリガネーシャ(「女性のガネーシャ」[3])、ヴァイナヤキ、ガジャナナ(「象の顔」)、ヴィグネシュヴァリ(「障害物を取り除く人の愛人」)、ガネーシャニなど、さまざまな名前で知られています。これらの識別により、彼女はガネーシャのシャクティ-女性的な形と見なされました。[2]
ヴィナヤキは、64のヨギニまたはマトリカの女神の一部と見なされることもあります。しかし、学者のクリシャンは、ヴィナーヤキは初期の象の頭のマトリカであり、ガネーシャのバラモンのシャクティ、タントラのヨギニは3つの異なる女神であると信じています。[4]
ジャイナ教と仏教の伝統では、ヴィナーヤキは独立した女神です。仏教作品では、彼女はガナパティフリダヤ(「ガネーシャの心」)と呼ばれています。」
用語の意味は以下のごとし
羽田訳
※ヨギニ 瑜伽女 神格化されたヨーガ行者の女尊
※マトリカ マートリカー 母と訳すがここでは母神たち ヒンドゥーの主たる神々の配偶者をいう
※シャクティ 男性原理に対する女性原理 後期インド教 タントリズムでは特に重要視された。具体的には男性の神々の配偶者である女神
※「ヴィナーヤキ(ヴィナーヤキ)は象の頭を持つヒンドゥー教の女神です。[1]彼女の神話と図像は明確に定義されていません。ヒンドゥー教の経典では彼女についてはほとんど語られておらず、この神の画像はほとんど存在しません。」
インドで女天のガネーシャが見つからない理由はここに書かれていますね。
※「仏教作品では、彼女はガナパティフリダヤ(「ガネーシャの心」)と呼ばれています。」
ガネーシャそのものではなくガネーシャの心と呼ばれるこの女天が、観音の化身とされていったのもなんとなくわかります。
彼女はガネーシャのフリダヤ(エッセンス)だったのですから、仏教では観音こそが聖天信仰の中枢にあります。
「アーリヤマンジュスリムラカルパと呼ばれる仏教のテキストでは、女神はヴィナーヤカのシッディと呼ばれています。彼女はガネーシャの特徴の多くを受け継いでいます。ガネーシャのように、彼女は障害物の除去者であり、牙が1つしかない象の頭を持っています。彼女はまた、シヴァの側面であるイシャナ神の娘と呼ばれています。」という説明は特筆に値しますね。
アーリヤマンジュスリムラカルパがいかなるものかわかりませんが名称からして文殊菩薩系の密教経典であると思います。
イシャナは伊舎那天で大自在天をいう。