地球温暖化に伴いわたしたちの食物にも大きな変化が起きてくる。
鳥や動物、回遊魚なら移動も可能だろう。
だが動くころのできない樹木や植物は枯れる以外の選択肢はない。
言うまでもなく農業とは植物栽培である。
日本が無事でも他所の国で砂漠化や大規模洪水が起こればもう他国に作物を輸出する余裕は無くなる。
ただでさえ日本の食料自給率は38パーセントという。
そして今、中国、アメリカという日本の食料を依存している国では頻々として異常気象による災害が起きている。
北ヨーロッパ有数の穀倉国ウクライナに戦争を仕掛けているロシアも去年は稀に見る山火事の頻発があり広大な森林が焼けた。
これらは空気の異常な乾燥のみならず、森林の植物が潤沢に水を蓄えられていないことにより火に抗えないのである。つまり地下水の欠乏がもたらした結果でもあるのだ。
日本では無用のゴルフ場などは極力数を減らし、急ぎ農業用地を準備しないとならない。
学者によっては牧畜用地なども田畑に転用し、それでもたらず日本人は牛肉などの常食は控え、昆虫や野草の食料への利用を考えねば生き残れないという。
これは聞くべき意見と思う。
私たちの子孫を飢え死にさせてはならない。
農こそは国の基なり。