金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

うちなる神仏を育てる 善龍庵さんのブログ

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以下は羽田談

このうちなる神仏を育てるは非常に重要なことです。

たとえば江戸時代には神仏に祈って無事敵討ちができたなどという霊験談があります。

江戸時代は敵討ちは正義です。特に武士はしなくてはいけないものでした。

 

また、同じ正義でもお国のために戦死するのがアッパレという戦前の価値観の中でも神仏にお祈りしてギリギリで兵役を免れたという霊験もあります。

 

 価値観というものは時代によって違います。

しかし神仏にはそういう時代によって変わる思想はありません。

いわばいつもいつも生き物としての本能から外れていないのです。

だからいきるかしぬかの二者択一しかない場面では、神仏にアクセスする側には強敵を倒して助かるなどということも起こりうる。

そこは生物として生き残りという働きが強調されるからです。

 

ですが、生命により差別なく、より平和に。より全てが生きるような心を持つのは私たちの方の務めです。

戦争がなくならないのは神仏の責任ではなく我々の責任です。

 

それが大森先生の言われる神仏を育てることだと愚考します。