羽田談
最勝王経大弁才天女品に「於諸龍神藥叉衆 咸為上首能調衆」とあり、竜蛇(ナーガ)との関係は仏教においてはすでに説かれています。
ただし、里見師のここで触れられている「ジョウグリ童女」は大変良い着目で弁財天としては実は七面弁財天として大峰山七面山に鎮座しているのがそれだと私的には思います。
ジョウグリ童女はお顔が七面あります。(余談だが実はこの尊格は儀軌では男性だとしていて、それで豊胸のない童女に当てている。つまり童女のような美少年)
日本では東北地方に害虫を除く神で当て字の「浄栗神社」も存在する。
大峰の七面山天女は厳島弁財天とのことだというのですが、本地が多面である十一面観音とされるのも面白い。
後の日蓮宗で祀る「七面天女」も一説に厳島弁財天と言います。
しかも七面天女の正体は赤い龍神だという。日蓮宗の「御義口伝」では
「殊此八歳龍女成仏帝王持経先祖タリ。人王始神武天皇也。神武天皇地神五代第五鵜萱葺不合尊御子也。此葺不合尊豊玉姫子也。此豊玉姫沙竭羅龍王女也。八歳龍女姉也。然間先祖法華経行者也」といいます。
まったくの想像にすぎないですがジョウグリ童女は実には男子なので我が国において変成男子の八歳龍女(七面天女)と習合した可能性もあるのではと思います。
なお写真のインド像のサラスヴァティが纏っているのはヒンドゥー像に多い華鬘索で蛇ではないでしょう。蛇なら頭があります。