灌頂には加行を終っていない僧侶や在家を対象にした結縁灌頂
特定のみほとけの一印を授ける受明灌頂
これも在家でも可能な場合があります。
真言宗信貴山の毘沙門灌頂では入壇した方は一印を授かります。
三回目のトラ年まで連続じて入壇すると異なった三種の印と三昧耶形をいただけるようです。
そして加行(十八道 金剛界 胎蔵界、護摩 )を終わった僧侶対象の入壇灌頂。
秘密道場に入って投華得仏します。
三井寺の持明灌頂は胎蔵金剛の秘密八印を授けますので事実上は入壇灌頂に当たります。
ただし、宗派の特徴で阿闍梨になるには蘇悉地の秘印伝法を承けないといけません。
これが終わると阿闍梨という密教の師たる資格が備わります。
このレベルでないと伝法はできません。
天台諸派でも本来ここまでしないとお葬式もできません。
次に最終的に弟子に灌頂を授ける開壇伝法。
これが終わると新阿闍梨を作ることができる大阿闍梨です。