金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

覚醒

問題を抱える人にはしばしば補償作用というようなものがあることも・・・。

「パニック障害」という持病で苦しんでいた内弟子クン。

ひどい時は仕事もできなかったらしい。

だが、この人間、おそらく苦しんでいる間におそらく代償として培われた能力があるだろうと密かに思っていたが・・・でなければそんな状態でうちに来るわけがない。

ただの病人にすぎないならば聖天尊や護法が外すだろう。そう思って預かった彼だ。

 

さて、この二つはなんでしょう、コップの方は豆乳に沖縄の野草が入ったものでした。

いつも晩に飲むものは三種類のいずれか。ひとつはこれ、もう一つは麹黒豆エキス

今一つは青汁を投入に入れたもの

「いつもの持ってきてくれ。わかるな」といって沖縄野菜と豆乳のイメージで頼んだら出てきました。

まあ、ここまでは三分の一の確率。「おい、この下に何があるかお前、当ててみよ」といったのが紙で隠したハンコ。

「エ~?!」といっていたけど・・・

「あてづっぽうでよい。恐れず感じるものをそのままに言え!」といったら

「四角い箱状のもので真ん中に丸い何か穴みたいなものが・・・」ということでした。

穴ではありませんが丸いは正しい。

「そろそろ、この人間なにかしら覚醒するのでは・・・?」と思っていたら。まあ、まずまずの出だしと思っています。

こういうインスピレーションは育てられるなら行者にはやはり大きな武器になりうる。

 

比叡山行院で修行中に小林栄茂行院長に密教修行といわゆる「霊覚」についてお尋ねしたことがあります。

「それはもちろんある。あるのが当然だ。十八道でも、胎蔵界でも本気でやって行けばそこは自然とわかるはずだ。」と言われたことを思い出します。

ちなみに小林行院長はわが師である白戸快昇先生の叡山時代の親しい先輩で大黒天供ゃ帝釈天供などを授けてもらったと聞いていました。

師弟ともに教えを受けられてうれしい限りです。

よく何が見えるの聞こえるのということを言ってくる方があるが、せっかくですが私は行の過程に出てきたものしか信じません。