恒順衆生
華厳経の普賢十大願にある。
常に衆生とともに歩む。
大乗菩薩は衆生と遊離してはいけないという教え。
裏を返せば衆生には理解不能な高尚な教えなどと説いて、高見にいては菩薩道ではよくはないということだろう。
衆生とともに泣き 笑い 喜び、怒る。
それでいて自らは貪瞋痴に巻き込まれないように距離を置いている。
言い換えれば煩悩を共にしながらも煩悩や世間の情を離れているという離れ業が必要なのでしょうね。
かなり難しいことだと思う。
ニセモノやるのは簡単だけどね。
ある意味、本当にそうするなら羅漢さんのようにひたすら煩悩を離れ、世俗を超然と見下ろす方が割り切れれば方向性が同じだから楽かもしれぬ。