昨日は和歌山の長慶寺さん、霊現寺さんに雨宝院さん、田阪龍旦師とともに参拝しました。
長慶寺は現住様から佐古先生が後を託されているお寺で千数百年の歴史、行基菩薩開山、聖武帝勅願寺の古刹です。
いまいらっしゃる湯屋谷の霊現寺にまけずおとらず広大にして壮大壮麗、3人でただただ圧倒されました。
三重塔が二基に加えても多宝塔もある構えだ。
霊験寺でも庫裏が新たに作られていました。
田阪は音に聞く佐古住職の神通力に大変興味を持っていたので是非お会いしたかったようなのだけど、そうはいっても下手なこと聞いて「あかんな、あんたは坊さんに向かんよ。」とか言われるのが大変怖かったようです。
だから絶対自分のさきゆきはあえて伺わないことにいしていたようだ。
先生は何でもハッキリ言われるので。
この間も住職になれるか否かを聞きに来て「あかんなア。あんたは無理やな。」とハッキリ言われた人もいたとか。
今回も知らない方のお話ですが「ああ、そのひとな。計算高いからあかん。
一銭も払わんと得しようとするのは無理やな。」というようなおはなしもでた。
そういうわけで一切黙っていたんですが先生から私に「ふうん・・・羽田先生、この人なあ、・・・ええ坊さんになるで。」と聞きもしないのにボソッと言われた。
ただし、そのためには世間の仕事をして七度、失敗して代わるようなことがあること。
( 心身の不調で実際今までがそうだったらしい )
それからでないとお坊さんにはなれないでしょうと言われた。
そして地蔵様と飯縄明神に縁があるらしい。
「・・・ダキニさんに縁あるのだけど、天女のダキニさんではあかん、ダキニさんいうてもな、あんたはイイズナさんいうほうな。」といわれた。
なんでも「信州の土地に縁あるで」ともおっしゃった。
「母方のお婆さんの家にそう言う因縁が流れとるな。」とも言われた。
さいわい「この人はあかん、羽田先生、この人、何でお弟子にしたん?」とは言われなかった。
期せずしてこの前、飯縄明神を一体、彼にあげようと修理中でもある。
なんにせよ。光が見えるならますます精進してもらうほかはない。
※修復に出している飯縄様 龍旦師のお祭りする御尊像