羽田談
世界最終戦争のあとに法華経にいう仏国土がこの世にできると信じた石原莞爾。
荒俣宏氏の長編小説の一部を千葉葉介氏が漫画に描いた「帝都物語」では
石原莞爾と北一輝が電話会談する場面がある。
が、実際ふたりは話をしたことはないと思う。
北一輝は2,26事件の一翼を担った思想的首謀者であるが、小説では法華の呪術を使って反乱将校たちを応援する設定になっている。
北一輝もまた法華の信仰を持っている一種の社会主義思想者だったようだが、実際に神秘主義者でもあったようだ。
石原莞爾に比べ、北一輝は現代の評価はあまり芳しくない。この人物は一種のパラノイアとする意見もあるが、最近では2,26事件を一部再評価する意見もあるようだ。