もし地球の天文台が宇宙からの信号を拾ったなら、地球外からのメッセージを解読するためには総力を挙げて取り組む必要がある――。地球外生命体の発見を目指す非営利団体SETI協会の手掛けるアートプロジェクトはこうしたシナリオを想定したもの。1年あまり前に宇宙から送信されたメッセージがこのほど、民間の科学者によって解明された。次の段階は意味の解釈となりそうだ。
欧州宇宙機関(ESA)は先月、火星探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)」が発した信号について、ある親子が1年がかりで解読に成功したと発表した。
TGOは2023年5月、宇宙人が発したかのようなメッセージを含む信号を発信した。地球上の三つの天文台がこの信号を受信してローデータをネット上に公開。世界中の市民科学者がこの信号の解読に取り組んだ。
信号は火星から地球に向けて送信され、16分後にカリフォルニア州北部にあるアレン・テレスコープ・アレイ、グリーン・バンク望遠鏡、イタリア・ボローニャ近郊のメディチーナ電波天文台によって受信された。その後、市民科学者が対話アプリ「ディスコード」のグローバルチャットで通信し、他のデータと絡み合ったローデータをTGOから抽出した。データを抽出して視覚化するまでに約10日かかったが、メッセージが何であるかを解読するにはさらなる粘り強さが必要だった。
ディスコードの市民科学者コミュニティーはローデータから取得された元の画像を「スターマップ」と呼んでいた。ケン・チャフィンさんは、このスターマップにセルオートマトンシミュレーションを実行することで、最終的にアミノ酸の画像の生成に成功した。
下のようなタコ型の生物はいないと思うが・・・ただし軟体動物のなかでは頭足類は極めて知能が高いので人類や哺乳類の滅亡後、地上に上がって支配者となるのでは・・・という学者もいる。
「アミノ酸とは、たんぱく質を構成する有機化合物で、エネルギー産生栄養素のひとつです。アミノ酸は、体内の生合成にも機能し、筋肉のエネルギー源や構成要素として重要な役割を担っています。」ということで、極めて重要な生命体の基本元素。火星に生命は存在するというメッセージかもしれない。