今日聞いた話。
ある方が陰陽道に興味をもって、たまたま隣人に仲の良くない人がいたので、怨敵を追い出す呪符を試したら効いてどこかへ越してしまった。
だがその後ロクなことがなかった。罰があたったかと思ったという話。
罰ではないが、こういう呪符が効くのには必ず仲介の霊的存在がいるのです。
専門家じゃないけど効いてしまうというのは本人にそういう力があるわけでは無くそういう霊とつながりが強い人ということです。
正しい指導霊は邪心から出たことは必ず止める側に回る。
それが効いてしまうというのはこわいことです。
いい気になって呪符を使い続けるほどに霊との関係は濃くなり、ついに取り込まれる。
取り込まれれば邪術にますます浸り人格もおかしくなる。
ひいては社会生活までも崩壊する。
なにか強大な力を手に入れれば人格変異するやつというのはいるが一番ダメな人間だ。
そういうのこの世の地獄へまっしぐら。
このひとは幸いなんかよくないのだと自分で気が付いて辞めたそうです。
但し罰ではない。
もしも罰のようなものを当ててまでそれをとめてくる背後霊がいればまだ大丈夫です。
素人が術を使うことをどの道でも厳禁するのはこれがあるからです。
術を用いるうえで一番大事なことは術が効くことではない。
そのレベルは掃いて捨てるほどにいる。
ちゃんとしたその人より高位の指導霊がいて判断の上で仲介しているのか否かなのです。
そこを考えずに「術が効いた。自分もできる!」などと鼻の穴を膨らませているとエラいことになります。
始めはちゃんとしていてもそのうち増上慢になって指導霊のほうで愛想を尽かせばもう術は使えない。
何をしても効かない。
「なあに、ご祈祷なんか自分にだってできますよ。 簡単だ。」
たまに胸張ってそう言ってくるシロウトさんに会いますが信者以外は注意しません。
かえって中傷されたと不快に想うのが関の山だ。
「ああ、そうなんですかあ。すごいですねえ。」でおわりだ。
なんでも好きなようにしたらいい。
私の知ったことではない。
術者として生きるなら裏にいる存在とどこまでもコンビで行かないと無理だね。
そして、それは誰でもいいわけじゃない。
この道は、お金よりも、義理人情よりも、どんな愛しい人よりもそいつがいっとう大事だ。
それと自分以外はもう他にはだあれもいない。そういう体験が一度はないといけないと思う。