お塔婆には上からキャ カ ラ バ アは空 風 火 水 地という順に梵字が書かれてます。これを五大と言い万物の構成要素です。
裏には識体の鏝字を書く。
これはすべての存在の裏には大日の識体があるという。
先の五大にこれを入れて「六大」といいます。
六大思想は弘法大師さまにはじまると言いますが、いまではほとんどの宗派でお塔婆を供養します。
お塔婆を書いて拝むと亡くなった方の五完全分解して、この世のしがらみからはなれ純粋な識のみになるから成仏しやすいのです。
これはおそらく日本だけの思想です。
インドでの卒塔婆は釈迦のお舎利を安置した仏塔のみです。
それと同じことをしているのです。
まあ、いってみれば因縁得脱の秘法と言える。功徳莫大です。
ただ拝むのと違うかと言えばもちろん違うと言えますね。
勘ちがいしてはいけないがここで言うキャすなわち「空」は大乗仏教で言う「根本空」のことではない。
存在としても微細なもの表現、目に見えないもの、今日的にいえば電波とか電磁波とか宇宙線とかそういう意味です。
大乗仏教の「空」は理であって存在ではありません。
上座部仏教は地水火風の四大です。
根本識の様な認識はないし、空も地水火風に接せられる。