金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

戦犯とはだれなのか 私の思う靖国

www.youtube.com

来月にはまた早くも終戦記念日が来ますね。

 

皆いうけど「あの戦争は間違いだった。」

実はわたしはこの言葉が嫌いです。

理由を言います。

 

じゃ、間違いではないのか?

 

もちろん間違いでしょう。

太平洋戦争だけでない。すべての戦争は人類の間違いでしょう。そうだと思う。

 

だがその間違いをしないで済む道はあったのか?

それは当時に生きていない私たちにはリアルには判らない。

若しわかる方がいるのならあの時こうすれば戦争しないですんだじゃないか?という明確な話が欲しいよね。

それがひとつもない。あっても過ぎ去った過去への試論に過ぎない

これはまさに過去を間違いだとするだけの唯物史観を基調とする無責任な発言だと思う。

 

そこへもってきてĀ級戦犯を分祀する。

Ā級戦犯など日本の概念にはない。いわゆる戦勝国が東京裁判で決めたĀ級戦犯でしょう。処刑も戦勝国の意思で行った。

日本が裁いて日本が処刑したのではない。

では戦犯はいないのか?

 

そもそも東京裁判の基準で言う戦犯には、A級戦犯(平和に対する罪)、B級戦犯(通例の戦争犯罪)、C級戦犯(人道に対する罪)といった分類があります。

 

若し、仮にこの戦犯と言う基準を当てはめるならなら、恐れながら昭和陛下はじめ、戦争に参加した当時の日本人すべてがĀ級戦犯でしょう。

さらに日本だけでなく日ソ不可侵条約を破って火事泥棒したロシアや大空襲を敢行し原爆落としたアメリカもそうだ。およそ戦争に参加したすべての国がそうだろう。

 

これらに比べれば当時、アヘン戦争以来の侵略を受けて租界などと言って欧州にバラバラにされていた清国や動員された台湾、朝鮮は罪は少ないと言ってもいいかもしれない。

ただし、今の中国は国民党、清朝、日本軍の三つ巴の争いに付けこんで国を奪った口だから、中国の民は被害者でも共産軍は被害者ではない。

むしろ得をした口だ。

第二次大戦の戦争犯罪者は欧米始め植民地政策を押しすすめてきた国々だ。それなら遅ればせながら明治以降に参加した日本もやっとこそうだろう。

そうした国々のぶつかり合い、その結果が二度の世界大戦である。

そこがまさに平和に対する罪だが、第二次大戦までは平和だったの言うのは大ウソだ。

欧米列強の制圧が行き届いていただけだ。

したがってĀ級戦犯を平和に対する罪人と言うなら日本に限るの阿保かしいのだ。

我々が戦争を反省するなら特定な人々だけĀ級戦犯として切り離して、罪をなすり、自分たちは罪がないような顔をするのは矛盾であり自らが行う卑怯な「分断」だ。

 

そもそも戦争を忌むなら戦争犯罪人と言われる人々も永久に分祀してはならないと思う。

 

陛下は靖国においでになる必要はない。

あれは我々庶民がお参りして遠き亡き英霊に遭うところだと思う。

陛下は宮中において英霊・戦没者を慰める神式の祭礼をしていただければいいのだと思う。

宗教行事でもないただの黙祷や献花だけのお参りよりそのほうがよほど良い。

世界がどう思おうが靖国は日本人による極めて特殊な日本の信仰だ。

よその国につべこべ言われる筋はない。

 

私は勿論戦争犯罪人と言われている方々にも深く礼をささげます