かなり昔ですが「荼吉尼天の妖術をかけられてるんです。」という人の電話。
「荼吉尼天は大黒天に弱いんですよね。大黒様の簡単な秘法を教えてください。」というのがお望み。
やれやれ・・・究極的な素人考えというべき内容です。
どこが素人考えかというと。いつもいうように「なぜ呪いだとわかるのか？」
「呪ってやると言われたのか？」
イヤイヤそうではなく。御当人が感じるんだそうです。霊感で、
でも聞いてみたらそのトラブルの相手は有名な○○稲荷を熱心に信仰してるから多分…という程度。
それで大黒天なのか。
なるほど、大黒天は確かに大日経疏では荼吉尼天を降伏して仏教に引き入れた化導の主ですがかといって誰もが大黒天を祈れば荼吉尼天以上の力が出るわけじゃない。
たとえば本当に玄人の術者がそういう術を掛けたなっらシロウトがそんなことしても無駄です。レベルが違うから。勝ち目はない。
犬は猫を追うものですが、とはいえオオヤマネコとチワワじゃ勝負にならないのと一緒。
まあ、幸か不幸かこの人のは思い込みですね。
一般の稲荷の信者が誰でも荼吉尼天の術者であるわけもなし。
者の本で荼吉尼天を調べて肝を食べられちゃうとか騒いでいるだけ。(笑)
本当のこと言っても理解させるのは難しそうなんで「あ、大黒さまね。大丈夫ですよ。隠摩訶伽羅耶娑婆訶いう御真言をと唱えれおけば大黒天の御祈祷なんかしなくていい。」といって終わった。
