私の思い出話
縁あって真言宗の大徳 故永田覚範和上の伝法の末席に預かり、その折、善女竜王の聖地・室生の龍窟に赴き、個人的に少しお話しできて「荒神は不動行者、聖天行者は元より祈願をもっぱらにする者は必ず祀るべき存在だ」と改めて教えて頂いた。 このことは大徳…
最近ポチポチ弟子になりたいという方が訪れる。 年齢も性別もいろいろだ。 行者になりたいと言うが、思い切ってその世界に飛び込む勇気はない。 そういう人は多い。 もちろん無理やり飛び込んでらっても、文句を言われても責任は一切はとれないから飛び込ま…
最近は減ってきましたが、どこの街にも一人くらいは呪いや祈祷で知られる民間術者が昔はいたものです。まあ、多分今考えれば教派神道の教師や修験道の教会のようなものだと思います。 昭和の高度成長時代の日本、 科学技術の日本の中でどんどん忘れ去られて…
最近は墓じまいが多い。以前は空いている墓所はほとんど分譲中か墓石の建立予定のものだったが、最近はお墓を取り払った痛々しい跡が目立つ。 お墓を買っても一代限り、あとお参りする人はないのでやがては合祀という具合だ。 だとすると永遠に堅固な石など…
news.yahoo.co.jp 3・11は遠く離れた神奈川県でも日常では大きな影響を受けた。 拙寺のある市街化調整区域は原則家はないものと考えてか一日に6時間以上電気が止められた。 夜だろうと寒い日だろうと容赦ない。3月と言えばまだまだ寒さは厳しい。 よくも生…
姉弟子の旦那さんがしている会社がどうにもまわらなくなったことがあったらしい。 昨日、今日ではない父祖の代からの聖天信者だ。 そんな時、師匠がした選択は・・・ 「聖天さんが動かない。こんな時はもう守護神しかないんだわ。」といわれた。 ふだんは守…
最近はないけど、昔学生時代はよく新宗教のキャッチが町にいた。 キャンパスにも無論いた。 大学では何度も誘われて話も聞いた。 ある日、ある宗教に誘われて、話を聞きに行った。 さんざ、誘ってくるから一般聞いてみようということで同道した。 講師が出て…
最近はそういう面倒な人いなくなりましたが・・・ 一々こころの裏読み 深読みする人がいます。 なにかというと「きっと自分は嫌われている」と思う傾向の人もいます。 きっとそういう手痛い経験があるのだろうけど・・・ そういう方は何も言わないで「迷惑な…
師匠からは「理趣分を好んで読む者は必ず祈祷の達者になるといわれている」ということは良く聞きました。 まあ、よく読むのは天台宗と禅宗でしょうかね。 でも浄土宗や融通念仏宗も読んで悪くはないはず。 浄土門や神道系の方にお授けしたことはあります。 …
news.yahoo.co.jp 私は子供もいないし、妻もいない。 昔は私より上の世代から 「結婚していない奴は社会的カタワだ、そういう男は世の中が相手にしない」 「家庭がない奴は一人前ではない。信用はない。」と山ほど言われた。 でも一度も傷ついたりしたことは…
時々こういう人がいます。 「あのう…○○さんから紹介してもらった××と言う者ですけど…」と言う方 「ああ、聞いてます。御相談ですか?」 「そうですけど・・・やっぱり・・・ご迷惑だし止めようと思うんです。」という。 なら、電話かけなきゃいいのに。 こん…
長電話は嫌いです。 くだらないことを何の用だかわからないけど30分近く延々しゃべる人がいて、しかも要領を得ない。 で、ご用件は?と聞いたら 「あ、いろいろなお話を電話したいんで、お暇なときはいつなのか聞きたいんだけど・・・」だと これだけしゃべ…
大昔のこと「霊障かどうか見てほしい」と言う電話 そういう以上はなんか問題があるのだろうがそれは言わない。見てほしいの一点張り 「そんなの私は見るにしてもお加持とかして拝まないとわからないから、見ることが主眼ならどこか霊能者んとこ行ったら?」…
祈祷の達者であった私の師匠は祈祷における不動尊華水供や理趣分は護摩焚くのと同じく位の功徳があると言っていました。 で一時は伝授もよくしたようです、熱心な教区で呼ばれもしました。が晩年はほとんど、よほどの知り合いとかでないとプッツリやめたよう…
かなり以前ですが「そちらで守護霊様をつけてくださいますか?」と言う奇天烈な電話をもらったことがある。 こういう電話は一時頻発しました。 だれかそういう商売してたんだね。 「そういうことしていません。」と言うと「できないのですか?」と言う。 「…
昔、高校生のころ住んでいた藤沢の片瀬からよく龍口寺にお参りに行った。 龍口寺はもともと深沢の五頭竜をお祭りしてあった場所です。 五頭竜は当初狂暴で手が付けられなかったが江の島の弁天様がお嫁入りなさって鎮まられ善龍となったという聖天様みたいな…
お手伝いの講員さんが落ち葉を焼却炉にギュウギュウ詰め込んだのでなかなか燃えない。 それで火天の印を結んで風を起こして見せた。 「ホントだ!」それをみたお手伝いさんが不思議そうに「こうですか?」とマネするので慌てて制止した。 「授かっていないも…
七仏八菩薩大陀羅尼神咒経の末尾に滅淫欲我慢陀羅尼と言うのがある。 何を思ったか「すごい名前の陀羅尼ですね」と言った人がいたが「淫欲を滅して我慢する」意味ではない。 淫欲と我慢を滅する意味である。 ここで言う我慢は辛抱のことでありません。 慢心…
若いころ、中国旅行した時に韋駄天の仏像を買って帰ってきました。 良く彫れては勇ましくはあるが当時の中国らしく革命劇の英雄みたいな顔の韋駄天でした。 中国では護法韋駄と呼ばれてどういう訳か、三国志の関羽さんとともに観音様の脇侍になることも多い…
電話でですが「お坊さんならこれ何とかして!」と言われたことが多々ある。 いずれもどこのどなた様かはおっしゃいませんでしたが。 例えば「新興宗教にはまってる息子を取り返したいんです。どうか改心させてください!」といわれたこともある。 はあ・・・…
もう何十年も前のことですが、ろくに知らない方からある旧知の人があなたのことをこういう悪口を言っているという讒言があった。 電話で一通り聞いて「ああ、そう」とだけ言っておいた。 向こうは私がどう思うのか知りたいようでした。 繰り返し同じことを言…
私が祖母から聞いた恐ろしい生き物。マルタンボウ 形状は丸太くらいの大きさで四肢はない。口や目玉はあるというから蛇みたいなもの。 しばしば人家の戸口の上に這い上がっていて戸を開くと上から降ってくる。そしてそれにかまれてしまうと血を吸われるとか…
10年前、福家英明長吏様を東京支所の皆でお招きした際に記念にと御自ら筆をとられた色紙を賜りました。 その中の多くにこの「論語」の言葉があった。 「徳は孤ならず、必ず隣あり」 徳を培う人には必ずそこに徳を慕ってくる「隣人」がいるということ。孤独で…
一部新聞の報道でご存知の方もあるでしょうが三井長吏福家英明猊下がご遷化されました。 www.chugainippoh.co.jp ※在りし日の長吏さま。右は晋山されて表敬訪問に来日した中国天台山の新たな御住職允観老師 新任のご住職にお祝いの品を差し上げる長吏猊下。 …
かなり昔のことですが猫ちゃんの行方不明を頼まれました。猫ちゃんの行方不明祈願は奉仕でしています。ワンちゃんもです。(インコでも亀でも一応なんでもいたします) ※無事に見つかって帰宅したら願ほどきの時にお礼祈祷で3000円頂いております。 猫ちゃんの…
昔、野澤猊下が中国旅行から帰ってこられて絵を一枚下さった。 それが水彩で半紙に書いたラクダに荷を載せ犬を連れて砂漠を行く人の絵だった。 花だの中国美人だのいろいろな絵の中のなかから「あ、アンタにはこれあげましょう。」と言って下さった。 猊下は…
拙寺は山というか丘の上にあって周囲は畑が多い。 周囲にキジ・コジュケイ・フクロウやウサギやリスもおり自然は豊かな環境です。 それだけに困った珍客も来る。 以前は一夏に20匹以上のムカデが来ました。 梅雨時になると住処が水浸しになるのか家に上が…
顕教における読経は声が大事だというお話をしましたが、こんなことがありました。 何だか、よく覚えていないがかなり厄介な霊問題で精霊供養の最終座で師匠の読経に私と兄弟弟子であるK尼が随喜することになりました。 師からはこそっと「k尼は声が出なくな…
昔、30代なかば、信貴山玉蔵院の野澤密厳猊下に色々と能くして頂いていたころ。 頂戴した毘沙門天像。考えてみたら本堂の天尊に次いでもう25年以上拝んでいます。 当時玉蔵院でご信徒様に分霊としてお出ししていた尊像です。 このお像が一目見て気に入り、…
若いころそれらしい体験がありました。夜ふらふらおき出して・・・ 窓の網目を突き抜けて体が半分出てしまった。 そこで初めてこれは幽体離脱だと思ったら元に戻った。 それ以来ない。 よく臨死体験だとそういうのあるらしい。 ただ臨死体験は死後の体験では…