金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

法華経と星の菩薩

昨日の密教経典の講話の席で、法華経を研究している天台僧の人がいて「羽田さんは法華経と宿曜は関係ないように言うけど・・・法華経の薬王菩薩本事品に宿王花菩薩ってあるじゃないですか。あれは原語はナクシャタラ・ラージャでつまり星宿王なんですよ。宿…

密教と上座部仏教

お祭り直前でしたが、かねて伊矢野先生からお誘いがあったので、今日はある真言宗の碩学から密教経典の講義を頂きました。 そんななかで「大乗(顕教)は仏を距離ある存在にしすぎる。そこに限っていうならこの密教経典の考えはむしろ上座部に近いかもしれない…

「われ」とは

飯縄様の言うには・・・ 「われ」とはな、おのれをしておのれだと想うその心のことぞ。 それこそが、それだけが、自己と他者を区別させている。 このほかに「われ」というものはない。 それは一陣の風や掌を拍つ音とことならぬ。 ゆえにこの音を感じ拾いたま…

七夕様だ!

日曜日は七夕祭りします。 早く飾ってよ!まちどおしいな。 誰が今から飾るものですか。ニャンコの格好のおもちゃにされてしまいます。 そんなこと言わないで飾ってよ~ ダメッ! つまんないの・・・ 諦め悪くササをゆすっているフクです。 「ニャンだ??」…

夏の星祭 ラスト

昨日浴油終わってラストには本命星のご祈願。 しかしながら、まだ一個ハンコを業者が作りそこなって待ったの状況。 今年はまだ大限破門殺で星周り悪いので自分のお札も一応作りました。ホントは人にやってもらうといいのだけど周囲にそういうことできる人い…

聖天様と火事の夢

どこだかわからないけど聖天様のいるお寺が火事になっているんです。 みんな逃げちゃって周りに人はいない。 そこで聖天様をお救いするのに厨子開けてみたはいいけど、鷲掴みはちょっと・・・というので如法衣にくるんで脱出する夢。 こんな夢ははじめてです…

石のガマちゃん

かわいい二匹のガマちゃんが彫られた「玉」の石。黄色い小ガマと大きい白いガマです。夫婦なのか、兄弟なのか、友達なのか…わかりませんが・・・ 彼らはなんか吉なもの呼んできてくれそうで身近に置くことにしています。 こういうものの「呼ぶパワーある奴」…

飯縄様の夢

飯縄様の夢を見ました。 よく覚えていないけどなんかやたら親しみ憶える夢でした。 そんなかで飯縄様が「前世でもお前は飯縄行法を修行したのだ。その縁で私が今ここにいる。わかるか?」と言われたのだけ覚えています。 日ごろなにかにつけて手厳しく意見し…

早めの祈祷

今日は信徒さんからどうしても叔母上の病気を拝んで欲しいという電話をもらいました。 基本的には講員以外の方対象の祈願は浴油中七日間は特にお断りしています。 スペースもないので何様の修法でも一つの檀でやっていますが・・・ さすがに浴油しながら同じ…

宝筐印陀羅尼と尊勝陀羅尼

宝筐印塔曼荼羅です。諸神諸仏が降臨しています。ありがたや、ありがたや。 宝筐印陀羅尼は前に佐賀の三筆であり書画を紹介させていただいた准胝信仰の布教者、豪潮律師が准胝仏母と並んで、深くこの陀羅尼を信仰して八万四千の宝篋印塔を立てる発願をしまし…

法器にあらざれば法は盛らず

常識といいますか、基本的なことができていないのに法なんか授けたらと変な術者を作ってしまいます。 今期の修行者さんたち。古い人はもう2,3年たつのに、なかには大峰も一周した人もいるのにね。こんなの変だと思わないのかなあ・・・?ってことができてい…

密教修法の世界 道場観

密教の修法で結界の次に来るのが「道場観」 つまり宇宙全体のような巨大な海の中に須弥山がそそり立ち、その頂上に八葉の大蓮華があり、宮殿がそびえたつ。 その宮殿の中にはマンダラがあり、中央に本尊の梵字がある。 宮殿は胎蔵法と金剛界法の考えで少し違…

戦国武将の信仰

今日は雑誌の取材、たまたま戦国武将の信仰についての話が出ました。 そのなかで結局、昔は政治的なことは二の次でみんな必死で拝んでいたんじゃないのというお話に。 だって命のやり取りなんですから。 そりゃ真剣でしょうよ。 信玄が諏訪氏を滅ぼしたのも…

密教修法の世界 結界とは

密教ではどんな修法するのにも「結界」というのはります。 最小単位は「護身法」というの。 自分の身を守る。 まず防御です。 これがあるので一般の民間呪術とは格段の差がある。 一般の一座行法でいうなら「地結」とか「金剛墻」とか、「虚空網」とか・・・…

しっぽのある先生の話

ある透視能力者のお話。 どこで何やっているか全部見えるのだそうです。 「あ、アンタさっきどこそこにいたでしょ」ってご丁寧に電話までかけてくる。 デモンストレーション・バッチリの先生。 ある人がそれでその先生から病気があるぞといわれた、死ぬよと…

ネコは霊的に強い動物

猫は霊的に強い動物。 私のような仕事をしているとよそから念だの業だのと色々来る。 どうしてもそうなる。 例えば霊障でなくても、ある病気を治すと色々と介在している霊の邪魔をすることになる。例えばこの人が病気でいてくれた方が都合がいいという人たち…

6月中の面談 祈願

今月中の予定はすべて埋まっています。新たな面談、祈願そのほかの余裕は一切ありません。悪しからず。

飯縄さまのお守りとその後

今日は飯縄様のお護摩。護摩が始まる前になるとニャンコも集まりだします。思い思いの座布団をゲット! 先月の飯縄様のお護摩で突然消えてしまったお守りの話をしました。 どこに消えたかわからない。壇上で忽然と消えてしまった。 飯縄様からは同時に「人型…

天照大神は女天、第六天魔王は男天の弁

この前、聖天様の御本地が両部神道的に言うと伊勢の外宮、内宮というのをなんとなしに思い出していたら、飯縄様から「それはそれでよかろう、だが女天は天照大神、男天は第六天魔王ともいうべし。知っておけ。」と言われました。 この思想は神祇講式などに見…

夜分のお礼参り

昨日は願望実現セミナーの帰りに横浜の蒼龍院さんに寄りました。 尊星王流のことでちょっと話がありまして(住職の脇さんは役員です)、セミナーがおわったのが七時くらい。皆さまに挨拶もせずふっとんできてしまった。 横浜到着はもう夜八時すぎで御迷惑だと…

一年三千ということ

天台教学に「一念三千」という言葉があります。 私たちの心の一念も宇宙全体に影響するという考えです。 三千というのは仏教でいう宇宙のことで十如是×十界×十界×三種世間で簡単に言うと衆生の10の性質と100の境涯と三種類の環境空間の組み合わせでできてい…

ナルトつながり

四国の鳴門海峡の渦潮。色々共時性が起きて「ナルトずくめ」の感がありましたが…こんな身近なところにもナルトが! クロベエの模様はみごとに鳴門紋でした 考えてみれば日ごろ、檀上で修する所作もナルトのようなものが多いですね。洒水加持とかもそうです。…

おねだりしました。

何時も色々プレゼントくださる信者さん。どうせ下さるなら私個人ではなく、本尊様にも、ほかの参拝の方へも良いものを・・・ということで図図しく、玄関におくアレンジフラワーを特定しておねだりしました。 いや~華やか!見事ですね! おねだりした甲斐が…

金天。銀天。銅天。

古来、聖天様のお像は作る金属でご利益の強さが違うようにいいます。 いわゆる金天が最上で、次いで銀天、銅天といいます。 金天というのは純金の尊像のことです。 まあ、私としては金なんかはえらく高いから、これは作る人の思い入れの問題ゆえと思っていま…

准胝仏母作成

今日は准胝仏母の作成を考えて仏師の関侊雲先生を東京にお尋ねしました。関先生は仏師としては松久鳳琳師の一門。さらに井波彫刻の流れをくむそうです。 先生の仏像は信徒さんのお宅で見て感心しました。 それで今回の依頼となりました。准胝尊はあるのです…

宿曜とナルトの旅

阿波鳴門の真福寺様に呼ばれて「宿曜経講伝」にいってきました。 前日は鳴門見物。鳴門自体は初めて見ます。 淡路島にかかる鳴門大橋。 実はここはこの東洋一というエスカレーターで昇った展望台の眺め これ鳴門です、船からも見せていただきました。 ここは…

縁が濃いほど祈願は叶わない?

くも膜下出血の患者さんの御子息から嬉しいお知らせ。 なんと後遺症もなく、今週退院とききました。 一時はもう駄目でしょうということのようだったらしいけど、 万一助かっても前頭葉の領域はもう駄目になるような話でした。 やはり聖天さんは違うね。ちょ…

6月の飯縄奥の院まいり

6月の御祈祷で早やくもエゾゼミの鳴き始めた飯縄山へ。 此れ、エゾゼミです。大きいセミでしょ。この写真は昔の奴ですが。 ヴィーン・ヴィーンというインパクトある鳴き方です。関東のセミとは違う。 この絵は母が描いたもので大弁才天。仏画というよりは芸…

少しは養生しないと

明日は飯縄山に日帰りで午前五時にでます。 翌日の午前は阿波鳴門に向けて講演に出発します。 毎日過密スケジュール。 松江先生から動きすぎ。そんな調子だとそのうち突然死ぬよ。と脅かされているけど・・・ ベッドなんかで長々寝て死ぬくらいならむしろ過…

馬鹿になる道

わが門人である宗派に入り加行を終えていよいよ灌頂というときに辞めた人がいます。 理由は灌頂を侮るような言葉が伝法方にあったからだそうです。 それで即やめてインドに行って放浪して、三年間ヨーガを研鑽し、戻ってきてから縁あってわが一門に入った人…