金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

仏道修行

当院では在家中心に可能な仏道修行を指導しています

物差し

初対面でご自分の霊感でのお話を滔滔とする方がいますが、それはそれで結構です。 だたし、それはその方でないとわかりませんから私は共有できません。 否定できませんが肯定もできません。 「ああ、そうですか」というほかはない。 それが正直な気持ちです…

行と病

人によっては行をすると色々と病が出ることもある。 これも業の洗濯だと思う。 そうやって病になってこそ病人の身も推し量れるというものだろう。 それはのちの慈悲を養うことでもある。 そうやって行を続けているうちに正しく精進すればだんだんと病に縁の…

理趣分素読の功徳

先日、講員様に般若理趣分の顕教読みを伝授しました。 その多くは準教師にもなっていませんが熱心な方々です。 受けた方からこのお経を読むようになってからスラスラと物事が進むようになったという。 以前にやはり同じように読んでいた人からもこれを読んで…

私のグウタラ座禅

私は毎朝、5分かそこら布団の上で無我相禅をします。 衣帯を調えて本堂でなどは講習でもしない限りほとんどしない。 よく何時間座りましたとか、線香一本お間とか、毎日二時間座っていますとか聞くが・・・・、 「私自身に限っては」の話だがあまり時間の長…

修行と霊感

昔、霊媒の修行もしたけど、行が進むにつれできなくなった。 師匠に言うと「それはあんたが行者から坊さんになったと言うことだ。」と言われた。 ここには色々な意味があると思う。 逆に修行して霊能が開花する人もいる。 だから霊感自体が良いの悪いのは言…

お告げと生き方3 信じるのは他人の「霊感」よりおのれの「感応道交」

私は基本的に他人様の霊感もお告げも採用はしない。 「ああ、・・・そうですか」と聞き流すだけ。 気分を害してはよくないので、あえて否定もしないが、思い当たることが無ければそれをもとにして行動するなど一切考えない。 なぜなら私には「感応道交」の世…

お告げと生き方2 「そんなもん知らん」

以前「こちらの聖天様に呼ばれたのでうかがいました。」という人がいた。 密教修行が希望だという方だったが多少霊感があるらしい。 まるきり嘘ではないとは思うが「でも、私自身は聖天さまからあなたのことを何も聞いていないですからね。そういわれてもそ…

お告げと生き方

昔、法華信仰系の新宗教・立正佼成会の庭野会長が創世記時代、コンビで活躍していた霊能者の長沼妙佼氏に護法神が降臨し「庭野、お前は女房を離縁し家庭を捨てて布教のみに命をかけよ。」という託宣をもらったという。 庭野師が拒むと、護法神は「いやだなど…

ある阿闍梨様の師弟観の話

比叡山で伝説の人と言われる阿闍梨様。 弟子が弟子を連れて挨拶にくると決まって「お前その弟子育てられるのか。最後まで?」と聞かれたという。 とても厳格で恐ろしい方だったと聞いているが弟子を育てるのに実に熱心な方だった。 信者より師弟関係を上に置…

虹色の護摩の炎

護摩加行中の田阪師、肉眼で見て虹色の炎が上がっていたので行監(行の実践指導者)さんが不思議に思って撮影したのがこれなのだそうです。 目で見て不思議だったのなら映像上の光の具合とかではないのでしょう。 なんか化学物質をもやした訳でもないだろうし…

訂正 理趣分伝授費用

費用は経本は別にして伝授料10000円です。本尊曼荼羅は15000円(開眼済み) 経本も頒布しますが経本がすでにある人は持参のこと。 午前9時集合 作務の後に伝授します。遅参は不可。 これは修行ですから交通事故の影響や交通網側の遅れ以外は一分遅れても不可で…

「ただ生きて死ぬだけ。人生に意味はない」

news.yahoo.co.jp 自信をもって生きるにはどうすればいいか。元結不動密蔵院の名取芳彦住職は「特定の神を設定しない仏教は、人生に『決まった意味なんかない。それはあなた自身が作っていくのだ』としている。人は『自分がここにいる意味』を問うことで、使…

人並みの幸せとは?

ある祈願寺の住職と話した。 むかし、ある行者さんから「この道に入ったら、まあ人並みの幸せは考えないほうはよい」という話を聞いたそうだ。 まあ、わたしも冗談半分で「この道は冥府魔道の道」というが、その心はあながち冗談ではない。 ここでいう「人並…

医者は病気しないか

ある行者さんが家族の祈願がうまくいかないで悩んでいたという話を聞いた。 身内のことすら叶わないのに…と思うのかもしれない。 私が思うに「医者は病気しないか?」ということだと思う。 人を治療する医師も本人は生身のただのひとでしょう。病気も怪我も…

行は楽でなくて当たり前だと思えば・・・

行のうちでもきついのが礼拝行。比叡山では三日で3000遍 籠山比丘一日3000遍。 堂内での行だが大峰登拝にも近い感じがする。 私は大井の大福生寺で二回、御山で一回、三回やったが何べんやってもきついです。 大福生寺では得度するものには皆課した。 在家の…

やればやるほどよいわけじゃない

写経10枚というと100枚書写する。念誦10万遍といえば30編やる。 1週間でやれと言えば三日でやる。 一見、良いようだがこういう人間は行を「勘ちがい」している。 やればやるほどいいと思うのだろうが、10枚なら10枚、十万遍なら十万遍なのだ。 こういう人は…

行者と守護者のおはなし

行者とし生きていくには見えない守護者の存在が必須だと思う。 指導霊と言ってもいい。 それは本尊とは別な存在。 仏菩薩や不動明王そのものではない。 実類の心霊だ。 多くは本尊と自分をつなぐ眷属。まあ、見えない世界のコンビだ。 でも前世は行者だった…

信仰の果ては得度と限らない

この間、存じ上げない方から得度について聞かれました。 別にうちで得度したいわけではないらしいので得度一般のお話。 そこで、まず信仰の先に必ず得度があるわけではない。 得度しないでも在家の信仰は信仰。 それでなにも悪くはないと申し上げた。 僧侶に…

バカと魚は口を開けたまま死ぬ。

最近、うちの講員さんでつまらない憶測で書き込みして、私の同門に叱られたものがおります。 本人からきつく叱られたと今日はじめて聞きました。 いい年をして実に恥ずかしい話だ。 私も顔に泥を塗られた思いですが、叱ってくれたことに深く感謝の想いです。…

礼拝行は好相行

当院では護身法加行として3000遍の礼拝行を課しています。 本来三千仏名経で礼拝するのがいいのですが読み方がむずかしいのと経本が手に入りにくいので「南無十一面観世音菩薩神変者」と唱えていただいております。 これは越の泰澄上人が常々お唱えした言葉…

准胝独部法は一生の宝です

ほかの宗教はどうかは知らないが仏教は信じること以上に行うことだ大事だ。 ただ、信じていますなどと口に言うのみでは仏教においては甚だ不足だ。 仏のみここころはご自分を信じて崇拝などしてもらいたいわけではなく、説く所の法を行ってもらいたいことの…

「もう吐くものはない」という夢 准胝独部法

准胝独部法をしている在家行者さん。 前は一日400辺がせいぜいでしんどくてしんどくて・・・200辺唱えるだけすごく苦痛だったらしい。 それが10万遍超えたらドンドン楽になったという。 1000辺も楽々できる。 夢の中で何か何度か吐くのだが、もう吐くもの…

「どこかで得度したい」方へ

相談でもまれに「どこかで得度したいと思っているんです。」という話をされる方がある。 私は「そうですか?じゃあ、どこかで得度できるといいですねえ。」でその話はおしまいにしている。 でも「どこかで」なんて言われて引き受ける人はいないと思いますね…

受信にシフト 私の祈祷

若いころは何でも強く祈り、信者さんの願いを神仏に迫る勢いで祈っていた。 効き目が出ないのは祈りに力がこもっていないからだ。とそう思っていた。 だがそれは大きな誤解だったときづいて祈りの態度を一変させた。 発信から受信にシフト。 神仏の心を受け…

辰年 龍神参拝

辰年で龍神参拝が一種のブーム。 そこで私の知っている範囲の良い龍神スポットを紹介しましょう。 まずは九州は高千穂の八大竜王水神社 www.hachiryu.jp ここと対とされる八大の宮。両社は車なら近いので是非両方行きたい。 八大竜王水神社は男性の神様、八…

縁を束ねるのは今ここ

死んだ家族は皆霊界でまとまって暮らしている? 残念だがそんなことはないと思う。 境涯や縁によってみな違う世界へ行く。 それが仏教の考えです。 色々な因縁の異なる人が出会うのはむしろこの世です。 ゆえに、殺してたべようとしている牛や豚が転生した親…

授戒の話 9 発菩提心真言 三昧耶戒真言 本尊真言             

五戒の伝授が終われば次に「発菩提心真言」を伝授します。 ここからは密教の伝授です。 発菩提真言は菩提心を堅固ならしめるものです。 菩提心をしっかり起こしたら、次に受けた戒が円成するために「三昧耶戒真言」を授与します。 この二つは勤行要集にも出…

授戒の話 8 不邪見戒

本来はここは一般には不飲酒戒です。 当院は不邪見を当てています。 酒を飲まないよりそのほうが重要だからです。 でも僧侶の中には得度祝いだからと宴会開いて酒飲んでドンチャン騒ぎしたりする人もあるようですがこれほど仏を馬鹿にした話はないでしょう。…

授戒の話 7不妄語戒

五戒の四番目 不妄語戒です。 ウソを言わない。 甚だしきは人を騙すというのは最悪です。 嘘つきは泥棒の始まりです。 そして一つウソを言うとそれを支えるウソを言わねばならず、いくつも嘘をつくようになるものです。 そしてしまいにばれる。 ばれればバツ…

授戒の話 6不邪淫戒

五戒の三番目、不邪淫戒は夫婦の道を乱さぬようにということです。 元来、僧侶は不淫戒で色欲は慎むべきものと言いますが、在家戒においてはもそうではない。 子孫や後の世を想えば夫婦の道は国の大本です。世俗のことでは極めて大事なことです。 色欲は基本…