金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

仏道修行

当院では在家中心に可能な仏道修行を指導しています

本尊に怒りを預ける

行者も人間だから腹の立つことはある。 私の師匠は「腹を立てないことが大事だ。行者が腹を立てないなら本尊が何とかしてくれるものだ」と常々、言われてかなりひどい妨害も受けたが自分も決して怒りを表面化しなかった。 内心は当然人間だからそれは面白く…

理趣分1000座のやり方

理趣分1000座を目指している人。 うちでは食べ物は獣肉はやめてもらい鳥や魚は食べていいと言っている。 プロの行者なら1000座連続にと言う人もあろうが、だれでもはそれは難しい。 理趣分1000座は毎日やっても3年かかる長丁場だ。 得度して1000座やるなら祈…

祈願も仏道也

oomorigijyou.hatenablog.com もちろん諸仏神のお誓いは深く、まして歓喜天尊は他の諸神に見捨てられたものをも救い、助けずにはおかぬというご誓願であり、これは少しも疑うことはできない。 この深い御心も「苦しい時の神頼み」ではいただくことができない…

庚申封じ秘法

あるご住職よりお寺に伝わる青面金剛の封じ秘法を伝授していただきました。 私の知る封じものは地に埋めるので庭が無い方にはいささか使いにくい。 現代のマンションのような住宅事情に沿わない点もある。 これはその短を補います。 これはというお弟子に教…

勇猛心

独部法はじめたらろくなことがない‼️というのはままある話。 デトックスがきつい。 でも必要なことです。 この時期、このタイミングであなたがそれに出会いさいわいにも受法されたのは業業流転にも希なることです。 どうか不退転にて修行されたく思います。

行には人によって段階がある。

見ていると行に人によって段階がある。 護身法までの人。 独部法までの人。 得度する人。 四度する人。 基礎科でおしまいの人。 まあ、人の機根は様々だ。 人には宿命がある。そこまででいい。 無理な頑張りはいらない。 この方はそこまでということだと理解…

週一回は護摩焚き 修練余念なし 慈蔵院さん

自宅に護摩壇が無いので、慈蔵院の川上千昇師は週一回は大体、当院の壇を借りて護摩焚き修行にみえます。 それだけ「護摩が祈願の肝要!」と霊覚者の川上師には感じられるようです。 わが師も山に行かないなら護摩が焚けないと…と常々言われていた。 折から…

仁王経のご祈祷

仁王経のご祈祷は何に使うのですか?と聞かれました。 何ということはなくすべてに拝んでよいのですが、私は普段は経立てのご祈祷なら理趣分祈祷ですね。 ですが仁王経でも悪くない。 仁王経は顕教ですが五大力菩薩が登場し、これが密教でいう五大明王と同体…

お参りが基本だ。

足が悪く暫く収入が見込めないけど、祈って欲しいという話。 講員様です。 収入がうすいのにそんなお金のかかることはしないで護摩にでもお参りになってくださいと勧めた。 そりゃ三回も祈れば確実に治るとかなら祈るけど・・・そうはいきません。 お参りが…

易経に曰く「君子は占わず」

易経を5,6年手ほどき頂いた。 難しい。正直使いこなせない。 だが人の言動に兆しを読むということは大切だとわかった。 ああこの人にはこれが必要 ああ、この人にはこれは無理とか マイナスのことで言うなら、これはなにか「どういった ああ言った」と咎め…

三昧耶の働きなくば法を殺す

密教の伝法を受けることは阿闍梨さんの薫陶を受けること。 阿闍梨の三昧耶(教え)を漏れなく自分のもののすること。 昨夜は「三昧耶」についての教えを受けその考えを学ばせていただいた。 もともと三昧耶は平等の意味、仏菩薩や師や祖師と等しくなること。 …

定力

天台大師の事績で妖怪の出るという魔所で一夜、大師が座禅を組んだ。 それで、妖怪はそれきりもうでなくなった。 空間が変わった。 大師の認識が魔のひそむ空間の歪みをただしたのだろう。 こういうのは「定力」というべきである。 「加持力」とは少し違う。…

准胝独部法とカルマの洗い出し

時に准胝法のカルマの洗い出しには相当きついものがあるようです。 そこは人によるんですが、洗い出しが始まったらやめてはダメ。 もう手遅れです。 やめても元には戻りません。 怖いですか?そうですよね。 ・・・ならやらないのも大事な判断です。 一応お…

勤行中、邪魔されて

「せっかく気持ちよく勤行していたのにちょっとしたことで邪魔されて不愉快になってしまいました。もう最悪です。 どうしたら気持ちが収まるでしょうか?」 というお尋ね。 こう言う人はそもそも勤行になっていない。 何があってもそれはそれであるというの…

無我相禅

無我相と10遍言うだけ。無で吐く。我で吸い、相で吐く。 次は無で吸い、我で吐き、相で吸う。 10遍でいい。 なにになるのか? なにもならない。 だから何時間やっても5分でも同じ。 だが、やりつづければ広い天地の間、宇宙の片隅でちり芥やカビのようものが…

法を教えて心教えず。

法を教えて心教えず。 最近は過去を振りかえってみてそうだったのではないかと反省している。 法を教えることは心を教えることに比べれば簡単だ。 心を教えずして法を教えれば世のなかに魔物を送り出すのと変わらない。 自分でもそういう誤りがあったのだと…

定年後の加持祈祷

去年の暮、電話でお勤めの方、老後の仕事として加持祈祷をしたいので・・・というお尋ねがあった。 60歳は届いていないがあと数年、ローンもあるし、子どもさんが生まれた息子さん夫婦にも少し援助してあげたい。嘱託だと大幅に給料減るので・・・という。 …

明王 結界と降伏 肉を切らせて骨を断つ

明王には結界と降伏の大きな役割があります。 不動明王以外の四大明王があまり単独で祀られないわけは、かの尊の誓願は降伏の願海だからです。その心は燃え滾る炎の海だ。 そこに躊躇は一切ない、まあ、そういうのも長い歴史の上では必要があったのだろうね…

行く修行 行う修行

神道系の修行をする人はお参りが大事だ。 その神の鎮まる霊地をめぐる。 沖縄の御嶽巡りもおなじ。 なかには「どこそこにお参りしろ」という霊的な啓示を受けて方々にまいる人がいるが、そこにいっても必ずしも大きな変化があるわけではない。だが内面的には…

四国遍路の納経加持

ある1000遍理趣分読んだ行者さんが上願寺を訪れ、理趣分経1000巻満行の記念で上願寺と金翅鳥院のも御朱印が欲しいとの話。 そういう裏に朱印がある理趣分を持参された。 おそらく中古のものと思うが、押されている朱印は四国八十八か所霊場の納経ですね。 ラ…

お経を読みたくない

ある講員様から最近色々あってもう草臥れてしまい、お経もお勤めもしたくない・・・これってだめですか?といわれた。 勿論、病気や多忙、旅行中でできないこともあるでしょう。 でもしたくないというのはどうでしょうか・・・・ 私は「したくないなら、しな…

タヌキが認めるもの

仏道修行に肝心なものが欠けている人はいかに精進し頑張っても無駄だ。 努力は人一倍だが、人間は欲が先行すれば難行苦行もなんのその。 そういうものだ。 ものすごーく頑張っている人でも首にした人はいる。逆に怠けているので首にしたものはひとりもいない…

足の火傷なら火伏せ不合格

当院で火消三昧を習得しながら他所様の火渡りにいってやけどを負ったという報告がきた。 聞けばと火力が強いので瞼が赤く腫れてしまったらしい。 だが足は焼けなかったそうだ。 それを聞いて少しほっとした。 それにしても術が効いていないな。 それだけ火が…

物差し

初対面でご自分の霊感でのお話を滔滔とする方がいますが、それはそれで結構です。 だたし、それはその方でないとわかりませんから私は共有できません。 否定できませんが肯定もできません。 「ああ、そうですか」というほかはない。 それが正直な気持ちです…

行と病

人によっては行をすると色々と病が出ることもある。 これも業の洗濯だと思う。 そうやって病になってこそ病人の身も推し量れるというものだろう。 それはのちの慈悲を養うことでもある。 そうやって行を続けているうちに正しく精進すればだんだんと病に縁の…

理趣分素読の功徳

先日、講員様に般若理趣分の顕教読みを伝授しました。 その多くは準教師にもなっていませんが熱心な方々です。 受けた方からこのお経を読むようになってからスラスラと物事が進むようになったという。 以前にやはり同じように読んでいた人からもこれを読んで…

私のグウタラ座禅

私は毎朝、5分かそこら布団の上で無我相禅をします。 衣帯を調えて本堂でなどは講習でもしない限りほとんどしない。 よく何時間座りましたとか、線香一本お間とか、毎日二時間座っていますとか聞くが・・・・、 「私自身に限っては」の話だがあまり時間の長…

修行と霊感

昔、霊媒の修行もしたけど、行が進むにつれできなくなった。 師匠に言うと「それはあんたが行者から坊さんになったと言うことだ。」と言われた。 ここには色々な意味があると思う。 逆に修行して霊能が開花する人もいる。 だから霊感自体が良いの悪いのは言…

お告げと生き方3 信じるのは他人の「霊感」よりおのれの「感応道交」

私は基本的に他人様の霊感もお告げも採用はしない。 「ああ、・・・そうですか」と聞き流すだけ。 気分を害してはよくないので、あえて否定もしないが、思い当たることが無ければそれをもとにして行動するなど一切考えない。 なぜなら私には「感応道交」の世…

お告げと生き方2 「そんなもん知らん」

以前「こちらの聖天様に呼ばれたのでうかがいました。」という人がいた。 密教修行が希望だという方だったが多少霊感があるらしい。 まるきり嘘ではないとは思うが「でも、私自身は聖天さまからあなたのことを何も聞いていないですからね。そういわれてもそ…