金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

まあ、お茶でものみながら

仏教 日々の感想、出来事などつれづれに

信仰は一生が当たり前

時に入講お問い合わせをいただくが「一年だけお世話になりたい」とか「祈願が叶うまでの間お世話になりたい」とかいう人がいるがどうかと思う。 マッピラゴメンです。 当院への入講の目的は信仰しかない。 他に何もありません。 あってはならないと思う。 講…

雲の上の太陽に心寄せる

人の心は空模様に似て曇りもあれば晴れもある、嵐も雪も霰もある。 でも本当はいつも雲の上にはお日様がある。 雨の日も曇りの日も天上のお天道様をこころに想おう。 そうは言ってもそんな物分かりのいい人にはなかなかなれない? そうでしょうとも。 ならば…

進歩のない信仰

仏教では進歩のない信仰はダメだ。 ほんとは何の教でもまともな宗教ならそうだろう。 信者として進歩するというのは多額の御寄進をしたり、高い御祈願を山ほど頼むこととは直に関係ない。 布教に足を棒にして入信者を連れてくるのも関係ない。 それが大事な…

天尊の感応する心

「大黒様と弁天様と聖天様、毘沙門様も最近になってお稲荷様もお祀りしていますがそんなにお祀りしてはいけないでしょうか?」 「…いけなくはないけど、どういうことでお祀りしているかですね。」 「いや、私、起業しようと考えていますのでなるべく多くのお…

宝篋印塔と死霊

宝篋印塔を祀る講員様 「 先生変な話です。 妻が、長女が誰もいないのに「おにいさん、こんにちは」等と言うと教えてくれたのですが… 先月、真夜中に娘が怖いと泣き出し、「ホラーマン、こんにちは ホラーマン、こんにちは ホラーマン、こんにちは うわーん…

最も素晴らしい先祖供養は?

毎日お仏壇に手を合わす人は少なくないでしょうが、最も大事なことは 「ありがとうございます!」という感謝です。 過去に先祖がいて今の自分がいる。 お守り下さいというお願いでもなく、供養して救ってあげるというのでもなく、まずすべきは「感謝」です。…

霊と因果 水子供養に想う

霊と因果は別です。 最近は女性の権利ということが盛んに言われて水子供養など勧めると「女性差別だ」と言われかねない世の中です。ひところは盛んだった水子供養ですが、拙寺はお盆しか供養事しませんが今はペット供養の方が多いですね。 たしかに水子供養…

法力

絶大の法力による霊験。 多くの方が期待するところだが、実は奇跡のようなことは実は多くの要素の複合でできている。 その見事な結晶が霊験だ。 そこに祈るという要素がないならそれは起きない。 ただ必要不可欠だが祈るだけで起きるわけではない。必要十分…

信仰は人生の調味料

人生に養生が必要だ。 備えあれば患いなし。 すべて時間とともに劣化する。 親もいなくなる。家も劣化する。 私はこのところ数年は其の連続だった。 母は亡くなる。 家は傷んで床はへこむ。 垣根は倒壊する。 でも家1960年代。ほぼ私と変わらない。 母は94歳…

因果応報 善事は果報のためならず

因果応報というが、良いことをしてきたと思っても、決して良いことばかりあるわけではない。 はたからみて悪い人だと思っても結構うまく生きている奴もいる。 因果応報は天の法律でも、神仏の信賞必罰でもない。 そんななかでうまくいってそうな悪人を見てう…

円熟した幸せ

若いうちの幸せは喜びや嬉しさという感情だが、円熟した幸せとは「幸せである」という認識である。

役に立たぬ信仰

困ったときにご本尊の名前が出ないような信仰は本物じゃない。 自然と「○○様!」とか、あるいは御真言が出るものだ。 なにも出ないのは貴方の心のなかに本尊がいないからだ。 そんな信仰がどれほどの役に立つだろうか。 心の芯に届いていない。

荼吉尼天の強み 先遣隊

荼吉尼天も聖天も現世利益に強い神様です。 聖天尊がおわすのに荼吉尼天の祭礼をする意味は? 荼吉尼天の御幣は講員・非講員に別なくお出ししていることがあります。 あと一点は荼吉尼天は利益が速い点。これは昔の書「荼吉尼天秘訣」にもある。 荼吉尼天を…

人生は比べられない。

良くも悪くも今の貴方はこれまでの貴方の体験と環境。それにあなたの行動があって、そして今の結果がある。 他にあなたはいない。 同じように他人には全く別のそれがあって今がある。 人と比べても基本的に無意味だ。 比べるなら自分の選択のうちですべきだ

無知と思い上がりと貪欲と

多くの宗教で布教すれば功徳になるというけど、布教師でもない一般人がよくわからないままにご利益欲しさに人を勧誘するのは無責任の極みだ。 禄に知らないままで人に教えを説いて布教する資格がない。 全てがそうとは言わないまでも多くの新宗教の最大の問…

佑気取りは信仰ではない

気学などで吉方位の神社にいく。今月は辰巳がいいから千葉の外房の神社にお参り。 西は方位が悪いから信仰している神様の大祭があるけ今年はいかない。 これは信仰ではない。 祐気ということは私は否定しないし、方位ということも大変大事だと思う。 だが祐…

問題があるから不幸とは必ずしもいえない

問題が色々あっても不幸とは限らない。 なにも問題がなくても幸福でないと感じている人は世の中にたくさんいる。 逆に問題は山積でも幸福な人はいる。 幸福かどうかはその人が光を当てているものによる。 就中、自分の人生における目標を見失わない人は容易…

文殊と虚空蔵

文殊の知恵と虚空蔵の知恵の違いは? よく虚空蔵は記憶力や学力などと言い、智慧や知識を司る 対する文殊は悟りの知恵などと言いますが、私はむしろ逆だと思う。 文殊は実際の知恵の働きで利剣に表される。 物事を適確にに処理する智惠の働き。 般若経でいえ…

森の心

問題が起きたら、早さで勝負のこと、すぐに対処できることはもちろん急ぐ! でも、そうでないことは情報がわかるまで一息入れよ で、自分に聞いてみてください。 大丈夫かどうか? 大丈夫な感じなら慌ててる必要はないし、ダメな感じなら・・・慌てても無駄…

浄と不浄 2  森の浄化力

昔から神様の神域に森はつきものだ。 森の浄化力というものは大したものだ。 森にだって動物の死骸や糞など出るだろうがそれをすべて森は栄養に換えて生きている。 だがそのエネルギーに変えられないプラスチックや化石燃料由来の品物を森に捨てることは大き…

浄と不浄

密教では塗香というものを使います。これはお参りに先立ち、身を浄めるものですがインドのような国は随所に水が出ているわけではなく簡便に身を浄めるのは香木で手をぬぐったのでしょう。 清浄ということは大切ですが、その昔一休禅師が村の地蔵尊の開眼を頼…

ダメな責め構造

現代はコミュニケーション不足。 結婚とか恋愛とかの相談でなかなか付き合いができない。 そういうことは日常茶飯事。 相談にきて「たとえ付き合ってもすぐにダメになる。私ってつまらない人間なんです・・・」と肩を細めて言う人もいる。 「毎回それでだめ…

参加してこそ

この祈願どこの神さんがいいのか?どこの仏さまに頼もうか? そう言うことで頭がいっぱいの方は多いようですが・・・祈るという事しない人は意外と多いですね。 もらったお札に手も合わさない。 祈願の結果は貴方も参加してはじめて出るもの。 レストランで…

宇宙観が違う

時々、いるけど、イエス様も観音様もはたまたイシス神もゴッチャゴチャになっている人。 「きのうお祈りしてたらミカエル様とアマテラスさまがお見えになったんです」とかいう。 どういうお祈りしてるんでしょう? 仏教とキリスト教と古神道信仰していますと…

断見の愛 常見の愛

断見というのは前後がない考え。常見はいつも変わらないという考え。 仏教ではどちらもとらない。 世間的にもこれは言える。 恋愛とか男女の間も「断見」の人は前の関係なんかサラッと忘れて次に行く。 ある意味クールで強いっちゃ強いけど非人情で信用に足…

行者、世福の天を祈る意味

比叡山 無動寺などでは回峰阿闍梨は必ず毘沙門天、弁財天、大黒天などの施福の天尊を一尊、信仰するのだという話を聞いたことがある。 回峰阿闍梨と言えば千人回峰の大行満であり、常人の及ばぬ厳しい修行を積み重ね、我々のような世俗の欲願から離れた方々…

学問と行力

勉強熱心な人ほどお経の内容などに興味を持つのは当然です。 ですが学問で理解しても通力などは絶対出ません。 それが信じる力になって初めて力となります。 逆に学びが疑問になって通力を失った話もある。 「おんころころすべってころんでまたおきた」とい…

安心に至る

最後の信仰のかたちは「安心」(仏教ではアンジンと読む)だと思う。 ここでいう「安心」とは単なる心の状態ではない。安楽な環境本位のことでもない。 信仰とはそこに尽きる。信心決定。 つまり手を合わせて本尊を念じれば、不安や恐怖がのぞかれ心の平和が…

自分がどう理解しているかだけが大事

まれにだが信者さんでよその人から「もっとすごい本物の信仰があるんだから」と誘われるとか、」「そんなつまらない教え辞めちゃってうちにくればいいのに」とか誘われましたという話を聞く。 私としてはそんな話を聞かされても「ふ~ん、で、それでどうした…

多羅尊

昨日は弟子に多羅尊法の伝授をしました。多羅尊のお伝法はこれで二回目です 日本ではあまり一般的ではないイメージの多羅菩薩。 無論、私が伝えたのは日本のお次第です。 准胝仏母の儀軌によれば准胝仏母の重要な眷属で。独部法を修行して罪障がのぞかれると…