情報屋みたいな人っていますね。
こういう人って自分の情報が命。
人様のいろんな情報嗅ぎまわって口にする。
それが自分の価値になっている。
「要は私ってなんでも知っているでしょう」と言いたいだけのクズみたいなものだ。
こういう本人は極めて自己価値が低いんだと思うがね。
こういう人に大事なことを教えるのは金をどぶに捨てるより悪いと思う。
人様が苦労して知りえたこと、会得したことも教えれば秘伝も口伝も自分のお飾りにしてちゃらちゃらしゃべるだけだ。
ま、何も教えないのが一番よい。
わざわざウソを教えるのもあまり気分が良くないから知らないことにしておくのが一番だ。
くれぐれも知者の振る舞いをすべからずだ。
「さあ、それは知りませんが・・・」は大事な言葉だ。
「何にも知らない奴だ」と馬鹿にされるのを畏れないことだ。
そんな人間にバカにされても気にする必要は少しもない。
遠ざかれば喜ぶべきだ。
以前にも話をしたが聖天供を80歳代後半になっても修し続けたある御高徳のもとに。聖天を祈るある行者が面会を求めてきた。
この御高徳は伊矢野先生の聖天供の伝授阿闍梨様でもあります。
高徳は何となくその人となりがわかったのか、当日会うとひとしきり相手の話を聞いて、「いやあ、私はね。実は何も知らんのですわ。浴油をむかし授かってただやっているだけです。わざわざお運び頂いたのにすみませんねえ。これね、こっちの名物です。おみやげです。」と言ってお菓子を渡して返しただけだった。