金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

「福沢心訓七則」

 

世の中で一番楽しく立派な事は 一生涯を貫く仕事を持つという事です
世の中で一番みじめな事は 人間として教養のない事です
世の中で一番さびしい事は する仕事のない事です
世の中で一番みにくい事は 他人の生活をうらやむ事です
世の中で一番尊い事は 人の為に奉仕して決して恩にきせない事です
世の中で一番美しい事は すべてのものに愛情をもつ事です
世の中で一番悲しい事は うそをつく事です

 

高校生に頃にこの言葉に出会って実に多くを教えられました。

「これだ!」と思ったものです。

なかには今の日本にはそぐなわないことも多いかもしれませんが、私の学びはこのままこの7則に照らしていきたいと思います。

「世の中で一番楽しく立派な事は 一生涯を貫く仕事を持つという事です」も転業ありきの現代には通用しないことかもしれませんが、

 

いつも通り人がどう思おうと知ったことではありません。

 

現代では必ずしも良い評価ばかりではないかもしれないが、福沢諭吉翁の人生にどういうことがあったかも私には関係ない。

人は人。私は私ですから。

特に「世の中で一番みにくい事は 他人の生活をうらやむ事です」はそう思う。

今の世の中はドンドン「ひがみ根性」が強くなっている。

すぐに人と比べてどうかしか考えない。

品性卑しく悲しいことだと思う。

なにかというと人の生活をうらやみ、かこつような人間に付き合うに足る人はいないと思っている。

そういう意味では、どんなささいなことでも敏感に「差別だ」とか騒ぐ人は嫌いなので一切付き合わない。

人はみな違うのだ。

宗祖伝教大師も言われている。

「およそ差別無きの平等は 仏法に順ぜず、悪平等なるが故に、

また平等無きの差別は 仏法に順ぜず、悪差別なるが故に。」

その個性に沿ってよりよく生きるのが正しいと思う。