金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

仏道修行

悪魔祓いの実態

news.yahoo.co.jp ここまで凄いことにはならないが、霊障体質の人を何とかするには長い時間と労力がかかる。 実際エクソシズムを数年越しで行い死人まで出したケースもある。 これは映画化した。 神は絶対なるがゆえに途中で見切ってやめるということができ…

授戒の話 3 三帰三竟

「弟子某甲 尽未来際 帰依仏 帰依法 帰依僧」 といい、三帰戒ともいう。これを三遍繰り返す。 某甲はそれがしの意味 未来際を尽くすまで仏に帰依する 法に帰依する 僧に帰依する この三帰戒は一度受けたら「未来永劫」に続く。 仏教は永遠を見つめた教え。 …

准胝三七法伝授について

准胝三七延命法希望者は個別伝授とします。希望の方はお申し越しださい。 日時相談いたします 対象は講員で護身法、独部法で十万辺終わった方です。 ご祈祷法ではないですが修行者のご家族にご病人の方がいればご加護を受けられましょう。

戯論

魚の標本、昆虫の標本で生きた魚た昆虫はわからない。 それはあくまで魚や昆虫の死骸でしかない。 真如を「定義しよう」とするのも同じことだ。 「真如を知りたいんです。」などと言うが言語化して真如の標本が作りたいだけだ。 そこにどれほどの意味もない…

授戒の話2 懺悔する

四恩を礼拝したら、次に懺悔文を唱えます。 これは唱えるといっても戒師が読むのに次いであとを復唱する形。 我昔所造諸悪業皆由無始貪瞋癡従身語意之所生一切我今皆懺悔 我れ昔より造る所のもろもろの悪業は皆無始の貪瞋癡に由る。身語意より生ずる所なり、…

授戒の話 1四恩を礼拝する

授戒ってどんなことするのでしょう? あらましを申し上げます。 まず導師である私が登壇して授戒の趣旨を本尊様に申し上げる作法をします。 その間受者の方は正面を向いて座ります。 この時、受者は座蒲団は敷きません。 念珠や袈裟は授けてからつけていただ…

法を惜しまず

今日は密教学びに遠方から弟子が来て午前中に十八道行法を教えました。 最近はそういうことがままある。 まあ、良いことと思う。 伝法は条件に見合うなら惜しんではいけないという。 チベットなんかではむやみに教えてはいけないというのが三昧耶戒にあると…

今日は己巳日 田阪行者満行

今日は亥の月の己巳、おりから田阪行者が精霊供養を終わりました。 これで普通科の全ては終了 正味二年かからなかったのは早かった。追い越した先輩もある。 住み込みの行者が有利なこともあるが最速だ。 ところで亥も巳も弁天様に由来します。中でも今月は…

精進

「無我相」の話をすると「頑張って無我相を想う」とか「無我相に徹する」とかいう人がありますが、頑張っても無我相には至らない。 頑張るというのがそもそも無我相とは逆だ。(笑) 頑張るのはどなたですか? 「頑張って無我になる」って噴飯ものだ。 無我に…

千日を待って鍛とし万日を以て錬となす

わたしのようアホでもしているから加持祈祷など簡単と思うのか。 案外、軽く祈祷師になって教会など持てるものと思っているようだ。 中には定年後の「おこづかいかせぎ」で考えている人もいる。 バカバカしい。 ベつに他人様の老後のこづかいかせぎなんか指…

聲を盗る餓鬼

生霊供養3日目です。 精霊供養の道場は外陣ですが、今日お参りしたお弟子さん、般若心経を唱えようとしたが急に聲が出なくなって困惑。 これは餓鬼が声を盗るんですね。 それで声が出るようになったら、なんだか光明真言を唱えたくなって一杯唱えたとか。 今…

いよいよ精霊供養

田阪龍旦、いよいよラストの行。精霊供養。 百坐華水供ゃ百坐理趣分と違い、わずか七日で結論を出さねばいけません。 これが終われば基礎課は終了。独立免許の身です。 後は故郷に帰って祈るもよし。 あるいは希望があるなら諸尊法などを進みます。 不動行者…

超能力と超人願望

「チャクラを開いて霊能開発とかよく聞くが密教ではどうなんですか?」という質問。 チャクラは輪という意味。 ヨーガの生理学では身体の正中線に沿ってそういう七箇所があり、霊的知性とつながっているという。 私の知る限りヨーガでもチャクラを霊能のため…

あるお寺の修行の話

あるお寺の話。 うちの話ではない。 入門した小僧さんが道場で毎朝座禅していたら。和尚さんが来て 「こんなところで何を怠けている!サッサと体をうごかさんか!」と叱られた。 この話聞いてこの和尚をせっかく修行しているのに「酷~い!」と思う人は修行…

准胝独部法と呪詛

呪詛や霊的攻撃が心配な人は准胝独部法が良き妙法と思います。 睡眠前に拝むと睡眠中に潜在意識に入り込む心のウイルス的存在は洗い出してしまします。 授かっている人には終身前にお唱えしてみて下さい。 困ったことも同じように「仏母さまのお知恵を貸して…

在家修行で功徳を巡らす

准胝独部法は密教中唯一、在家の方のできる法と言っていい。 禁忌はなく、三帰戒や五戒をたもてる人ならそれでよい。 この法がやりやすいせいか、「この奥は?」と問われると、三七延命法だがそれより先はない。 准胝法は必要かつ十分な法だと思います。 授…

身にそぐわない行が身を亡ぼす

身にそぐわない行をしようとすれば必ず災いに変わる。 故に授けてはならない人はあると思う。 どういう人がそういうそぐわない人と言えるのか? 1 所定の行を省くもの。 例えば加行せず護摩を焚くとかいうのがそれだ。 諸尊の前行もこれに当たる。 「そこは…

「副」ということ

金剛部は降伏相応の尊でその法は下成就ということが三部の大経の一つ「蘇悉地羯羅経」には出ている。 息災を上成就とし、増益を中成就という。 降伏が下成就なのは中医薬と似ている。 効き目が激烈な薬は長く用いてはいけない。 いうなればこれが下薬だ。 だ…

越三昧耶の極み

伝授も受けないでものの本で真言宗の作法など勝手に見てきて、うちで習ったものに違うなどという人。 真言僧ならわかりますよ。 でもそういう方は違うのはわかり切っていますから違うとはいわない。 私が密教で一番最初に教わったこと。 「自分と他人の作法…

密教祈祷のすばらしさは・・・

現在、臨時ご祈祷は不動尊のご祈祷で私ではなく田阪行者がしています。 最終的には講員さん以外の臨時祈祷についてはすべて弟子に任せるつもりです この前ご友人がうつ病でその祈願をたのまれました。 依頼主と祈祷を受ける人が別。 こういう場合は最低限、…

金翅鳥院の修行

修行に付いてのおたずねがありました。修行は5コースあります。最近みなおして改めました。 1 在家コース 准胝尊独部法 礼拝行などをします。 健脚な方は大峰。葛城山の山岳修行に推挙可能。 得度はなし。在家のままです。 2 お得度コース 三井寺の講習会…

毎朝五分の「無我相」禅

無我相の禅「金剛経禅」は「無我相」と出入りする生に合わせて心にとなえて行う禅です。 私はこれ以外の禅や瞑想はあんまりやってこなかったですね。 「数息観」も密教の「阿字観」も「軟蘇の法」も以前は若いころは色々とやった経験だけはあるけどやりこん…

墓穴を掘る「法」に関する尋ね方

こういう質問を初行のお弟子さんからしてきたことがあります 「お世話になっております 理趣分をしていて、疑問に思ったことが御座います 修験の理趣分は洒水作法と供物への加持の後に護身法をするように教えていただいたのですが、 場の浄化をする時は自分…

障礙に2種あり

天平時代、日本に仏教の戒律を伝えた鑑真和上は何度も日本への航海に失敗してついに失明のうちに日本に到着された。 仏道修行も障礙が起きても負けまいとする気持ちは大事だが、障礙には過去の宿業により修行の妨げとなって出るものと、自らの不心得や不徳で…

行者自身の祈り

師からは「行者は自分のことなど祈らないもの。祈らなくても修行に専念するなら守られているはずだ。」といわれてきた。 基本的にそうだと思う。 だが行者自身のための祈りも時に大事だ。 折に触れ自分の祈りがどのようものかを知らねばいけない。 自分の祈…

自受法楽

大日如来ご自身が自己の内証を楽しむのを「自受法楽」という。 大日如来ならぬ我々行をする者にも似たようなそれはある。 自分の法を自分で楽しむ。三昧にあって楽しむ。 これは自行の人の目的でもある。だから自行の人は心行くまで時間をかけて修法していく…

毎日100辺!

「よくご真言は何べん唱えたらよいのか」と聞かれ、「好きなだけ」と答えている。 唱えたいなら1000遍でもいいだろうし、いやいや唱えてもいたいしかたないし、 ただ十一面さまに関しては「十一面観音随願即得陀羅尼経」というお経にはこうある。 我が此…

修行スタイル

当院での修行というと在家の方は礼拝3000辺、准胝独部法 准胝三七法で満行 得度の最低必要条件として 法華経音訓全巻読誦 寿量品偈21回書写 得度して教師講習会や山修行参加などです。 密教は別枠です。原則、密教の護摩などは籠り行ですから女性はも目下指…

金剛般若経要品講義  全四回再掲

金剛般若経の教えとは何か? その半生を金剛経の信仰で貫いた天松居士のまとめた金剛経要品を読んでみたい。 konjichouin.hatenablog.com konjichouin.hatenablog.com konjichouin.hatenablog.com konjichouin.hatenablog.com

准胝仏母に想う

准胝独部法の一般伝法を准胝院さんですることになった。第二回目です。 拙寺は十一面観音が本尊であるが准胝仏母の良さといえば実際拝んだ経験では 霊験が等しく速やかであること。延命の功徳が顕著なこと。 又寝たきりの御病人や高齢者や赤ちゃん、祈祷を意…