金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

仏道修行

三昧発徳

観無量寿経疏を書かれた善導大師は極楽浄土を感見したという。 そういうのを「三昧発徳」という。 法然上人は「ひとえに善導による」と言われたのも善導大師のその体験あったからこそだろう。 どこだかでその三昧発徳を一週間で成就させるコースがあるので行…

末那識を通過する一洛叉

密教行を始めると、程度の差こそあれ自我意識である末那識を掘り下げるので。いろいろな過去の経験が思い出されたり、思い出さなくても感情の嵐になったりする。 そのために飯縄山の道場に籠り一洛叉つまり十万遍の真言行をしてもらうのだが、これはたやすく…

祈願のベクトル

今日は飯縄山奥の院で聖天浴油、十八道不動供、理趣分、護摩とフルコースでした。 お弟子にも担当してもらった。 そうしたらある人のご祈願を拝んでいてなんか「えらく悲しくなった」という。 これは施主の想いか、本尊の想いか。そういう質問を受けた。 こ…

「忙中 閑あり 」の祈祷

祈祷のなかにも「忙中閑あり」はなくてはならない。 ただ、ただ辰巳上がりに祈るというようなことに終始して祈願していては好ましくないと思う。 言い換えればお茶道のように味わう瞬間が必要なのだ。 古の武将たちも陣屋にて茶を愛する心を大事にした。 明…

延命十句観音経と動物の祈願

延命十句観音経は中国では死刑になるところを一夜に千遍唱えて命を長らえた話があります。 白隠さんの「延命十句観音経霊験記」は実に読むべき本ですが、これによれば日本では十一面観音そして垂迹の天満宮にゆかりのお経ということが記されています。 それ…

上願寺 藤川竜光師 石鎚山に挑む

藤川竜光師 61歳 石鎚山に挑む。 前日具合が悪かったのでどうなるかと思ったら無事登拝した模様でよかった‼ この前、晋山式を果たし、今、浴油加行300座をしながらの行です。 45歳で発心、当院には3年いた。 遅咲きとはいえ先が楽しみな行者です。 霊峰の最…

上願寺 藤川師の晋山式

東京小岩から埼玉県春日部市に移った藤川竜光師が開いた上願寺。 コロナでここ数年延期していた晋山式を本日めでたく挙行されました。 とても肌寒い日ではありましたが、金子宗務総長様、ご子息の埼玉県宗務支所長様、川合宗議会議員様 はじめ有縁の住職教会…

宇宙に自分を一体化させるのは逆

よくスピリチュアルな世界では自分を宇宙と一致化させるワークだの瞑想だのやりますが、仏教的にはそれ認識が違う。 それだと自分と宇宙がいつまでも二つある。 梵我一如と表現する人もいる。 梵と我、ブラフマンとアートマン。 本当のヒンドゥーではどうい…

密教の強み

世の中には様々な宗教があり、それぞれに祈願もある。 だが密教はこれが一番というものを一つ上げるなら防御である。 これはほかの宗教では及ばない。 例えば攻撃呪術に優れていても自分のことは防げないという宗教は結構ある。 故に祈りあいになるとすごい…

聖天様の持ち運び

このところ聖天尊を扱うことが多い。本来は如法衣で撒いて持ち運びしますが、あいにく適当に貸せるものが無いので小五条で巻いてみました。

極楽往生と大通結縁

法華経では生まれ変わりに死に変わりして大通結縁(法華経を輪絵しながら広め、大乗の菩薩を作る)するのが大乗菩薩という。 でも極楽浄土に行ったら二十少劫もの間蓮のつぼみで眠ってていることに・・・ 天人が1,000年に一度下りてきて大岩に天衣をこすり、…

念誦は旅人のように

真言念誦がうまくいかないという人がいます。 どううまくいかないのか? 集中できない。 イメージが作れない。 眠くなってしまう。 いろいろあるでしょうね。 それに同じ真言を何万遍と唱えると拒否反応も出てくる。 そこを通り越してなおも唱える。三落叉と…

そう簡単に法験などあるわけない

行をさせたらすぐにこんな不思議があった こんな効果があったと頻繁に言ってくる人間ほどえてして修行は挫折する。 そのほとんどが期待するあまりの思い込みだからだ。 修行は何があろうが黙々とやるものだ。 些細なことできゃあきゃあ騒ぐのは行者とし甚だ…

胎蔵界加行 やり直し

胎蔵界加行あと5座まで来たところで所用でわたしが出かけました。 夕食は作るのが遅くなるので加行中の弟子に野菜カレーのレトルトを食べておけと指示しましたが、おなかがすいて追加してウドンを作って食べたそうです。 それがナントだし汁を使ってしまっ…

宗教者と宗教業者 

一生懸命やっている新米の行者さん。 自分の考えでしっかりやっていくというタイプと先のよく見えないタイプがある。 どちらも懸命だが、 前者は人を引っ張って行こうと絶えず思考する。目標設定がキチンとしている。 極めて頭脳的。そのための思考錯誤はい…

胎蔵界加行はじまる

今日から内弟子が胎蔵界開白 妙法院様、頒布の曼荼羅を表装してお祀りしました。 何十年も前の紙本ですが買っておいてよかった。 胎蔵曼荼羅は大差はないのですが、対になっている金剛界成身會八十一尊曼荼羅はなかなかないものです。 加行中は色々細かい規…

修行のありかた 祈願のありかた

以前にある真言を30万遍ととなえたが祈願が叶わない。もう、かくなる上は100万遍に挑むという人のはなしを聞いた。 水を差すようで申し訳ないがおそらく100万遍でも無理だろう。 真言が足らないのではない。方向性が間違っている。 祈願はそういうものではな…

どこかに我流を入れたい人。

今日は大森先生が見えた。 その折の話。 どういう訳か指導を受けにきてその通りにしない人がいる。 たとえばこれこれの真言をお唱えして…というのに全然、別な真言をとお唱えして「これじゃダメですか?」とかいう。 支持したとおりにで素直に言ったとおり行…

修行の甲斐 凡夫の中の仏

どんなに修行しても人間はそうエライものになったりしない。 どんなに修行しても本質は何も変わらないなあ…と思う。 ましてや超人になどならぬ。 犬猫にも賢愚があるが空を飛ぶ犬がいるか?水の上を歩く猫がいるか? 人も生き物としての構造は万人同じ。 そ…

肚で念誦する

加行者の気が付いたという話。 それは何かというと・・・ 真言念誦を口や頭で唱えずに、肚に落とし込むとうまくできるという。 逆に頭部でやっていると気が上昇してうまくいかないという話。 よく丹田でというが密教の字輪観などは心(心臓転じて胸)でする…

念誦こそ

密教の中心は念誦。 だから一尊法は言い換えると○○尊念誦作法という。護摩だって浴油だって念誦の延長だ。いろいろな煩瑣な作法は皆、念誦の付属物だ。 「密教やりたい」といいながら日ごろロクロク念誦もしない者は真にやりたいものとは認められない。 要は…

行者 理趣分で解熱する

「さっそく 羽田先生こんばんは。群馬の○○です。私ここのところ、ずっと体調が芳しくなく、特に今月に入ってからは、副鼻腔炎に悩まされてきました。受診してお薬も出していただいている(ロキソニン消炎解熱鎮痛薬)のですが、完治まではならずに今日に至りま…

大森先生の施餓鬼に想う

大森先生の施餓鬼は河童から何から皆ご供養する。 中にはこれってどうなのかな?という人もあろうが、仏教ではすべて供養するというのが基本的態度。 基本的にいえば作法や形の違いはありますが祈祷も供養も本質は同じです。 供養も祈祷であり、祈祷も供養で…

在家死霊対処法

在家さんでできる範囲の対処法 私が知っているのは樒の葉一枚一枚に南無阿弥陀仏の六字を一文字づつ書く。 つまり「南」と一枚に書いたら次は「無」と書くわけ。次は「阿」ですよね。 それで16回書いたら108枚 それができたら清浄な入れ物にいれて信じる仏の…

祈願は正しい接待でなくてはならない

祈願とはどういうものか? たとえば念誦にしても浴油にしても、その間ず――ッと間断なく祈願の趣旨を意識していくことではない。 祈願の趣旨は一回言えば済む。 繰り返ししつこく言わねば叶わないと思うのが人情だがそれは違う。 逆効果だ。 後は供養のための…

同行二人

前の悪しき兆しを断つヒント。 四国遍路へ行くと「同行二人」と書かれた「おいずる」を着ます。 弘法大師と二人で修行する意味。 弘法大師は88か所を巡る間いつもいっしょにいる。 手にする杖がお大師さんの象徴。 遍路宿についたら御杖の先を洗い。床の間(…

人生50年、夜はその半ばを過ぎる。

阿弥陀の浄土信仰がはやる前は僧侶はなるべく長生きをすることが大事であった。 なぜなら、せっかく人間に生まれたてきたのであるから、この機にできるだけ長く修行したいからだ。 実に「人身受け難し、まさに今受くる 仏法会い難し まさに今あう」の心だっ…

不自由を常と思えば不足なし

三井寺の講習会、昔私が出てた頃だから大昔。 そのころは木造の観音堂の庫裏で開催していた。盛夏にわずか1週間のことであったが勿論何十畳もの古い建築なのでクーラーなどは存在しない。随所に扇風機がぶんぶん回ってそれで過ごしていた。 最終日のお昼に…

徳積みは人と比べない道

自分はどうあるかが仏教では大事。 人と比べることは修行の上ではさほど大事ではない。 仏教は「平等」の心を大事にするが、それは自分が人々が平等に接するようにということで、自分と人が平等じゃなきゃすぐに不平を鳴らすとか、文句を言うといった意味で…

ロウソクの不思議 精霊供養

「 羽田先生お世話になります。本日、精霊供養の二回目を終えました。 今回の2日目と4日目、ロウソクがこんな風になりました。経本を手にする前、真言を口にしている間にアイスクリームが溶けるようにトロトロと溶けてしまいました。 お経を読み始め、途中…