今日は亥の月の己巳、おりから田阪行者が精霊供養を終わりました。
これで普通科の全ては終了
正味二年かからなかったのは早かった。追い越した先輩もある。
住み込みの行者が有利なこともあるが最速だ。
ところで亥も巳も弁天様に由来します。中でも今月は亥の月で己巳は弁財天縁日。
まだ、いったことがないというので満行記念と関東の思い出にと一緒に日本三大弁天の一つ江の島の弁天様(江の島神社)にお参りしました。
思い出すのは彼を一番最初にお加持したらちょこんと淋しそうな狐がいたこと。
やけに神妙でただ黙って座っている。
「ああ、でもこの狐さんは弁天様の御使いだわ」と思った。
こいつはどこかで修行についてきたな・・・なぜ彼に?と思った。
ということは・・・この霊狐は田阪がさきゆき「もの」になると踏んでいるわけか・・・
※余談だが霊験があるのなんのと言ってもお加持すれば大したものは何もいないことが多い。守護者があるかないかは霊感とか現在の境遇にあまり関係ない
彼は一時は病身で勤めも継続できなかったそうで会社に就職はしていなかった。
仕事と言えば原動機付自転車でウーヴァ―イーツを専ら。
当初、大阪から通ってくるといったが「費用的にも到底無理だからもう行者になる修行は諦めよ」と諭した。
それでもどうしてもと言うので拙寺に住み込みで入るという選択肢をとったのだが、先輩僧はみな彼は続くまいと考えていた。はじめは私もそう思った。
色々克服すべき問題もあったがここまでこられたのはその霊狐の存在もひとつと思う。
後は、宿曜で「金剛峰日」生まれなので実は強い運を持っているはずと思ったからでもある。
これは宿曜ならではの判断。
ちなみに他の占いではひとつもよくない。八字を見れば地支蔵干は合去、冲去ですべて作用がなくなるそうだし、紫微斗数では命無正曜ですし・・・総崩れ。
というわけですが弁天有縁の人だと思うので、まだいるなら研究科では頑張って弁才天や龍神の法をやってもらったらどうかなと思います。
定期的に強いうつ病傾向だったが密教修行始めてからそれは消えたそうです。
まあ、まあ、やっただけのことはあったのだろう。
そうでないなら人の祈祷なんか無理だ。