金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

授戒の話 3 三帰三竟

「弟子某甲 尽未来際 帰依仏 帰依法 帰依僧」

といい、三帰戒ともいう。これを三遍繰り返す。

某甲はそれがしの意味

未来際を尽くすまで仏に帰依する 法に帰依する 僧に帰依する

この三帰戒は一度受けたら「未来永劫」に続く。

仏教は永遠を見つめた教え。

「死んだらなにもない。おわりだ」などと言うのはどんなに位が高かろうがクソ坊主だ。

未来永劫の約束を手に入れたことは大いなる喜びじゃないか。

三竟は

「弟子某甲 尽未来際 帰依仏竟 帰依法竟 帰依僧竟」

これも三遍繰り返す。

三帰戒が既に完了したの意味。

不動明王の慈救呪は一度と唱えれば生まれ変わり死に変わりしても不動尊が加護するという。

同じことだ。

慈救呪を唱えることがそのまま仏への帰依になるからだ。

南無とかオンとか言うのはその意味。

帰依するという意味です。

長く言えば帰命頂礼となる。

帰命とは命をお預けしますという意味。

本当はそのくらいでなきゃ信仰とは言えない。

 

最後の帰依僧は坊さんに帰依しなさいというのでなく、「僧団」に帰依するという意味。修行者の集まりに帰依する。

そのきまりに沿って生きる。それが帰依僧。