ある1000遍理趣分読んだ行者さんが上願寺を訪れ、理趣分経1000巻満行の記念で上願寺と金翅鳥院のも御朱印が欲しいとの話。
そういう裏に朱印がある理趣分を持参された。
おそらく中古のものと思うが、押されている朱印は四国八十八か所霊場の納経ですね。
ランダムな朱印帳ではない。
こうなるとこれはこれで立派に御祈祷に活用できる。
お遍路さんの先達が知っている「納経加持」というのがある。
まあ、まったくの素人でなく多少の御祈願ができるレベルの先達のすることだが。
私は天台系だが師匠が四国の人だったからその指導で何度も修行遍路はいった。
このお経本なら納帳よりはるかにやりやすい。転読できるから重宝だ。
表の順転読で般若十六善神の名号や陀羅尼を唱えて理趣分加持、合わせて逆転読で納経加持してあげればとてもいい。
お唱えは「南無大師遍照金剛 」とか「光明真言」など転読の間、とおして何回か唱え、最後に当病平癒とか、身体健康とか悪魔退散とか言って背中をお加持してあげたらよい。
他にもお杖加持もある。遍路に使った火事でお加持する。お唱えは同じようにして左右の肩に当てる。
なので「金翅鳥院や上願寺の朱印などはここには場違いだ。つかないほうがいい。」と伝えるよう言っておいた。